■【話材】 徒然なるままに日暮パソコンに向かいて 001 01 いでや、この世に生まれては、願はしかるべきことこそ多かめれ
「徒然草(つれづれぐさ)」は、吉田兼好による随筆集の冒頭の文章です。作者は、兼好であるという明確な証拠はないようです。おそらく大半の方が、何らかの形で、この文章に接しているのではないでしょうか。
徒然草といいますのは、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』とならび日本三大随筆の一つといわれています。
高校生時代に戻った気分で、また、社会人として人生を歩み、自分の高校時代には理解できなかったり、誤解していたりすることを発見しながら、独断と偏見に満ちた、我流の解釈を僭越ながらお付けしました。
徒然なるままに、日暮パソコンに向かいて、よしなしごとを、そこはかとなく書き付けてまいります。
お届けも、徒然なるままにアップロードしますので、読者の皆様も、日暮パソコンに向かいて、末永く、徒然にご覧下さるよう、お願いします。
◆01 いでや、この世に生まれては、願はしかるべきことこそ多かめれ。
【語彙】
いでや:「いやもう」という意の感動詞
願はし:「望ましい」
【現代語訳】
この世に生まれたからには、いろいろな願望は多いようです。
【ひと言】
人間、108の煩悩を持つといわれますが、出世欲もその一つで、水面下で動く、国家公務員の熾烈な競争は、私のような下船な人間からみますと、みっともなく見えます。
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