先日、国会において、地域主権改革関連3法案について、我が党は「地域主権」という言葉を法案名から削除すろことを要求し、自・公・民与野党の協議のうえ削除の見通しとなりました。
このニュースを聞いて、
○「地域主権」の言葉の何が悪いのか?
○「地方分権」とどこが違うのか?
という方もいらっしゃることでしょう。
確かに、「地域」という言葉だけ聞くと、きれいに聞こえるし民主主義的イメージがあります。
しかしながら、実はそんな単純なことではないのです。
そもそも
憲法の前文および第1条には、「主権は国民に存する」とあり、国のあり方を最終的に決定する権限は国民にあるとしています。いわゆる『国民主権』であり、議会制民主主義も国民主権に由来するものであります。
さらに、憲法の前文には「自国の主権」という言葉があります。対外的な独立権と対内的な統治権としての、いわゆる『国家主権』であります。つまり、「国家主権」は「国民主権」にもとづく独立権と統治権といえます。
ですから、「地域主権」という言葉は、極端な言い方をすれば地域が国と同等の権利を持つという捉え方もできるわけです。
さらに、極端な例を挙げるとすれば、ある地域が「日本から独立します!」と決定したらそれがまかり通ってしまうかもしれない、という位の重みを持つ言葉なのです。
確かに今地方自治体は、「市民との協働」とか「自分たちで出来ることは自分たちで」という流れが出来つつあります。
しかしながらそれは、あくまで法に則った範囲で互いにルールを決めて行うことであり、国と同等の決定権を持つこととは大きく異なります。
次に、「地方分権」との違いについてですが、
地方分権とは、国でやることは国で、地方で出来ることは地方で!という考えのもとに、地方に出来ること又やるべきことまで中央省庁がいちいち口や手を出さず、また、地方も中央に細かいことまでお伺いをたてなくても済むことは自分たちで合理的に処理しましょうということで、そこに必要な「財源と権限」を委譲してきたわけです。
決して「主権」を委譲したわけではありません。
私たち地方議会でさえも、特に公的な会議では言葉を重要視します。言葉ひとつ間違えれば、その場で会議が何時間もストップしたり後日に持ち越されることもあります。
ですから、今回の事は国のあり方の問題であり、国会というステージで軽々しく言葉遊びをするべきではないと思います。また、「地域」という言葉さえ使えば民主的だというパフォーマンス以下ともいうべき民主党の国会議員の政治センスについては、常識を疑うというか軽蔑に値します。
まあ、法案成立を優先させたいばかりに、与野党協議において民主党が「地域主権」という言葉の削除に応じたということは、やはりその程度しか最初から認識がなかったということですかね.....恐ろしい
このニュースを聞いて、
○「地域主権」の言葉の何が悪いのか?
○「地方分権」とどこが違うのか?
という方もいらっしゃることでしょう。
確かに、「地域」という言葉だけ聞くと、きれいに聞こえるし民主主義的イメージがあります。
しかしながら、実はそんな単純なことではないのです。
そもそも
憲法の前文および第1条には、「主権は国民に存する」とあり、国のあり方を最終的に決定する権限は国民にあるとしています。いわゆる『国民主権』であり、議会制民主主義も国民主権に由来するものであります。
さらに、憲法の前文には「自国の主権」という言葉があります。対外的な独立権と対内的な統治権としての、いわゆる『国家主権』であります。つまり、「国家主権」は「国民主権」にもとづく独立権と統治権といえます。
ですから、「地域主権」という言葉は、極端な言い方をすれば地域が国と同等の権利を持つという捉え方もできるわけです。
さらに、極端な例を挙げるとすれば、ある地域が「日本から独立します!」と決定したらそれがまかり通ってしまうかもしれない、という位の重みを持つ言葉なのです。
確かに今地方自治体は、「市民との協働」とか「自分たちで出来ることは自分たちで」という流れが出来つつあります。
しかしながらそれは、あくまで法に則った範囲で互いにルールを決めて行うことであり、国と同等の決定権を持つこととは大きく異なります。
次に、「地方分権」との違いについてですが、
地方分権とは、国でやることは国で、地方で出来ることは地方で!という考えのもとに、地方に出来ること又やるべきことまで中央省庁がいちいち口や手を出さず、また、地方も中央に細かいことまでお伺いをたてなくても済むことは自分たちで合理的に処理しましょうということで、そこに必要な「財源と権限」を委譲してきたわけです。
決して「主権」を委譲したわけではありません。
私たち地方議会でさえも、特に公的な会議では言葉を重要視します。言葉ひとつ間違えれば、その場で会議が何時間もストップしたり後日に持ち越されることもあります。
ですから、今回の事は国のあり方の問題であり、国会というステージで軽々しく言葉遊びをするべきではないと思います。また、「地域」という言葉さえ使えば民主的だというパフォーマンス以下ともいうべき民主党の国会議員の政治センスについては、常識を疑うというか軽蔑に値します。
まあ、法案成立を優先させたいばかりに、与野党協議において民主党が「地域主権」という言葉の削除に応じたということは、やはりその程度しか最初から認識がなかったということですかね.....恐ろしい