Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

オシャレーなV.Marguttaのヴェジタリアン・レストラン。

2012-10-12 19:27:50 | フィレンツェ・ローマ旅行

ヨーロッパで困る事の一つは、お野菜がどうしても不足するという事。
フルーツはふんだんに摂れるのですけれど。
意識してサラダを追加したり、付け合わせは青物にしたり。
マルグッタ通りにローマのヴェジタリアン・レストランの草分けがあるというので
行ってみました。

ここVia,Marguttaはスペイン広場のすぐ近く。
スペイン広場の喧騒とは、道一本なのに別世界。

とても好きな通りです

芸術家通りとも呼ばれ、お店もオサレです。

画廊や彫刻のお店、そしてジュエリーのお店の把手はこんなワニが!

宝石というよりも、シルバーやプラチナアクセサリーのお店のよう。

この辺は、あの名作「ローマの休日」で新聞記者のジョーが住んでいた
設定になっているのです。
王女アンが「どこに住んでいるの?」と訊くとジョーは
「マルグッタ通り51番」と答えます。

この辺に住んでいたのでしょうか?

なんとも雰囲気の良いアパートメントがあるのです。
この後ろはスパニッシュステップを登りきったところからピンチョの丘まで
続く、高台となっています。

まるで映画のワンシーンのようなアパートメント。

ほらほら、門柱に「53」と見えますよね?やはりこの近くなのでしょう

さてと、この通りの突き当たりにある「IL MARUGTTA」がお目当てのレストラン。



「リストールアーテ」とあるとおり、中には絵なども売られています。

中はとても広く、イタリアンモダンな内装。
この日は、週末だったのでブランチ・ブッフェがいつもより
お高く€25。でも何もかも美味しく満足、満足。
ビュッフェ台の前に立つと、色とりどりの野菜料理が美しくテンションが上がります。

パスタも美味しかったし、お肉を使わない茄子のグラタンもとても美味しかった
ただ焼いただけの野菜の美味しい事!

お豆のスープもヴォーノ

お米のフルーツサラダが新鮮。

ドルチェも美味しく、パンなんてもう入る隙間が無かった

ローマでお野菜が足りないな~と思ったら、是非、行ってみてください!

 

 


カトリックの総本山サン・ピエトロ大聖堂に行く。Part2

2012-10-12 09:01:27 | フィレンツェ・ローマ旅行

ただただ、大聖堂内部の天井の高さに圧倒され←高さかい
歴史的セレヴのお墓の豪華さにも飽き飽きし
いよ、いよ私的にはペテロさんのお墓に次ぐ、見ておくべき物・・
それはミケランジェロの「ピエタ」。

ヴァチカン博物館のブログで書いたとおり、「ピエタ」とは
十字架から下ろされたイエスを抱く聖母マリアの絵画や像の事。
そのピエタの中でもここのピエタは最高傑作と言われているのだから・・・

なんだか、構図が中途半端、イエスの頭部が切れっちゃってるし
だってね、この前は人が多くて、オチオチ写真もゆっくり撮れないの・・・
ミケランジェロは4つのピエタを造っているけれど、25歳の時に
制作したこの「サン・ピエトロのピエタ」以外は未完成。

このマリアを見ていると、ずいぶん前に王子ホールで、ある東欧の女性ソリスト
の「アベ・マリア」を聴いた時の事を思い出した。
私はオーバーじゃなくいきなり啓示を受けたのかもしれない。
マリアの意味がピカッとわかっちゃたのだから

そのソリストの非常に抑制されたアルトが(歌唱でピアニッシモを続けるという事は
大変な技術が必要だと思います!)私にある事を教えてくれた

まあ、ご存知の方には、全く当たり前・・常識中の常識。
でも私はこの時まで気づかなかったのです!
これは、カトリックのミサの時に必ずお祈りさせられる「天使祝詞」だったんだ
「めでたき聖寵、満ち満ちてるマリア。
御身は女のうちにて祝せられ、ご胎内の御子イエズスも祝せれたもう」だ

で、そのアベ・マリアを聴きながら泣きそうになってしまった・・・
そうなんだ、マリアこそ信仰そのものなんだ・・・

このピエタも全くその時の歌と同じで、我が子が十字架にかけられ天に召された、
その遺骸をその腕で抱いた時のマリアの哀しみ。子に対する慈愛・・・
見ている者の胸を強く揺さぶります。
聖母マリアだって、嘆き、悲しみ、怒り私達人間と同じだったと思うのです。
しかし、その気持ちを乗り越え、全てを神に託しました。
これこそが、信仰というものなんだと、いい年をしてから気づいたわけです。
なので、カトリックのマリア信仰というものがわかる気がするのです。

宗教画、宗教彫刻、宗教曲すべて文字も読めない人々が多い昔に
その様な人々でも聖書が理解できるように作られたものです。
現代人で文字が読めても読み解く事は難しい。
しかし、たった一つの曲、たった一つの彫刻で理解出来る事もあるのですね

もう一度、ヴァチカン博物館でご紹介した絵に登場願いましょう!

この女性も全くマリアと同じ表情をしているように見えます。
遺骸の傍には信仰の印の白ゆりが咲いていますね。

このように、十分サン・ピエトロを堪能し聖堂を後にしました。

大聖堂を出てすぐ右には、ローマ教皇庁を警護する衛兵が
いました。

スイスの兵隊さんがこの役割をになっているのですね。


カトリックの総本山サン・ピエトロ大聖堂に行く。Part1

2012-10-12 08:20:22 | フィレンツェ・ローマ旅行

私はなんの宗教も持たぬ者ですが、幼少時から縁があるキリスト教という
宗教には少なからず、興味があるわけで、クオ・ヴァディスも読んだわけで。
そこはサン・ピエトロ詣でをしないわけには参りません

ヴァチカン博物館の出口に続く螺旋階段。

ここをグルグルっと降りまして、サン・ピエトロへと参ります

博物館からはひたすらまっすぐ、まっすぐ歩きます。

ハイ!着きました~。

ローマ式円柱の上には増えてしまってどうしようもない聖人の像が
我々、小さな子羊を見下ろしています。

この中心に立つオベリスクはやはり、ローマの主要な広場に必ずあるオベリスクと
同じで1世紀にエジプトから運ばれたものです。
ここはペテロが逆さ刑で十字架にかけられ殉死した場所とされています。
イエスと同じでは、申し訳ないと自分から逆さ刑を申し出たのでしたね。
なんていうこった
全景がないではないの
とにかく、この広い広場をグルッと半分は抱え込む形になっている聖堂に
沿うようにお参りする人々の長ーい列が続いています。
しかし、予測したよりは早く約1時間後には聖堂内部に入る事ができました

あそこにも、ここにも聖人

何度も書いているけれど、写真じゃ無理よ・・・この世界で一番大きな
教会建築を映し出すのは・・・
中に入ると・・・

絢爛豪華なカトリックの世界が広がっています。


このネジネジの四本の柱はベルニーニ作「プロンズの天蓋」と呼ばれ
その真下はペテロのお墓になっています。
このお墓は数十年前の学術調査の結果、本当にペテロさんが
眠っているんだとか・・・

この前には聖ペテロの像もあります。ボケてますけどね

皆、並んでペテロ像にお祈りする時に、足を撫でるのでピカピカでした!
もちろん、私も撫で撫でしましたよ。

で、これが大祭壇の鳩の絵とペテロの椅子。

鳩はキリスト教のシンボルですね。ノアの方舟から放たれた鳩が洪水の
終わりを告げるためオリーブの枝を加えて戻って来たのでした。
そこから「平和」を意味するようになりました。
また鳩は「聖霊」をも意味しています。ヨハネがイエスに洗礼をさずけた時に
聖霊が鳩となって、イエスの所に来たと言う事です。
因みにもう一つの意味は「清純」。マリアを表してもいます。

サン・ピエトロが長くなったので、Part2へ