Y's クロニクル

旅行等の一生思い出に残る事から日々の小さな出来事まで少しずつクロニクルに残せたら・・・と思っています。

ローマの教会シリーズ!サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会。

2012-10-16 08:06:14 | フィレンツェ・ローマ旅行

このローマの教会シリーズもいよいよ最終回となりました!
っていうか、行きたい教会もあったのだけれど、日曜でミサと
かちあい、さすがにご遠慮したりと・・・

ホテルからも近いサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会には
ベルニーニ作の「聖テレーザの法悦」があり、これは見たかった
教会に出向くと、うやうやしく物乞いさんがドアを開けてくださったけれど、
ミサの真っ最中で、残念でした~。あと骸骨教会とか

仕方がないので、ワーキングウーマンの宿命、妹が職場のお土産を
買いたいというのでローマ三越まで9月20日通りなんていうカレンダーみたいな
所を歩き共和国広場近辺まで向かいます

その途中になんでオッサンが悩ましいポーズとってんの
と、思わずにはいられない噴水などもあります。

日本人ご用達、ローマ三越の前には共和国広場が広がります。
この近辺でトイレに困ったら、是非、ローマ三越へ
さすがの日本仕様で、衛生的です

この噴水は「ナディアの噴水」といい4人のニンフが水を吹き出しております。

その向こうに見える「BASILICA」が今回の教会サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会です。
バジリカとはローマ時代において公共の施設を意味し、キリスト教の時代には
ローマ教皇から特権を与えられた教会をバジリカと呼ぶらしいです
うんうん・・・ローマにはバリジカとある教会が多い・・・南イタリアに多いとか。
もともとはギリシャ語で「王の列柱廊」の意味であるバシリケからきている。
これは、バリケードの語源でしょうな~

このバジリカは、もともとディオクレティアヌスの大浴場跡を利用し
建設されました。
設計者である、ミケランジェロはルネサンンスの巨匠でありますから、
古代ローマの建築物を非常にリスペクトしており、教会はその浴場の原型を
活かす形で造られました。

中に入ると・・・

外観からは想像もできないような、典型的なカトリック豪華教会です。

ただ、さすがに元銭湯。天井が非常に高く、だだっ広い。
映画テルマエ・ロマエを思い出しました(≧∇≦)/
日本で言えば、銭湯の富士山の絵のところに十字架を飾ったって感じ

しかしながら、なかなか見所は揃っている教会ですな~。

中でも興味を惹いたのは・・・このイエスの絵。

なんとも不思議な消え入るようなタッチの絵。おそらく、おそらくですけど・・・
復活後、あのおバカな弟子達の前に現れ「何を恐れているのだ?」とか
何とか言ってる場面?この絵は最近の作品ですが、とても不思議な感じに
しばし見入ってしまいました。

そして床にはとても面白い昔々の時計が

クレメンス11世が作らせたグレゴリウス暦をもとにした日時計&子午線。
1700年位に作られたそうですよ。
一年は365日、しかし正確には年々、ズレてしまう、それを
このビヨーンの子午線で帳尻合わせをしたそうです。
これがホントに、ビヨーンと続いていて惑星なども見受けられます。

公共浴場跡やローマ博物館へ通じる出口のところはちょっとした
中庭になっているのですが、そこにも現代の彫刻が。

古代の遺跡と現代の彫刻アートなかなか面白い教会でした。