手が痛い、手のひらが痛い
連日、手のひらを酷使しているのだ。
昨日は巨人VS楽天の試合で思いのほか熱くなってしまった。
いー試合だった~とても白熱した試合だった。
西村が可哀そうでもあり、藤田の涙に感動し、そして若きエース則本に
熱狂した試合でした。
その前日、サントリホールで再びチェコフィルの指揮者に復帰した
イルジー・ビエロフラーヴェクのブラームスのシンフォニー第一と
アンコール曲などで、手のひらが痛くなっちゃって
サントリーホールに着いてとりあえず喉を潤す。
サントリーだけにプレミアモルツしかおいてないよ。
ドリンクはいろいろ選べるのスパークリングワイン・シャンパン・・・
シャンパンの方が少ないのではないか?と心配したけれど
たっぷりで良かった~
サンドイッチはすでに売り切れでガトーで飢えをしのぐ・・
席はというと良い席なのよ
10列目のど真ん中なので、イケメン楽団員のお顔もバッチリ
この日の演目は・・・ドヴォルザーク:チェロ協奏曲OP・104
チェロは若干24歳アルメニア生まれのナレク・アフナジャリャン。
アンコール曲
ソリーマ:ラメンタチオ
ブラームス交響曲第一番ハ短調OP.68
アンコール曲
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
スメタナ歌劇「売られた花嫁」序曲
高野辰之:ふるさと。
指揮者のイルジー・ビエロフラーヴェクは68歳、一度チェコ・フィルを40代の
頃にこの楽団の指揮をとり、BBC交響楽団の常任指揮者などを経て、
ふたたび昨年からチェコ・フィルにカムバーック
チェコにいがちな人の良さそうなオジちゃんって感じ。
私がビックリしたのはコンサートマスターが若かった事
若干27歳チェコ生まれのヨゼフ・シュパチェク。
このヨーちゃんがね、いー音出すんだこれが
これが人が木を用いて作りたもうた楽器のなせる業か
全体的に印象に残ったのは木管の素晴らしさ・・・
そしてヨーロッパの音・・ボヘミアの音・・これぞチェコフィル。
イルジーはまるでこの管弦楽をオーガンジーの柔らかい布で包みこんだ
ような音を紡ぎだす。
ブラームスの第一はベートーベンの運命から入り、第九の歓喜で終わる様な
曲とも言われているけれど(確か・・・)
その歓喜に対応する第4楽章の時などはオケ全体がお花畑の中で
演奏されているような柔らかさと優しさで鳥肌がたった。
しかし今回の演奏で特に鳥肌ものはアンコール曲にあった。
ドボルザークの時のナレクは若いだけに繊細で青っぽい演奏にも
感じられたけれど、アンコール曲の「ラメンタチオ」ではコーカサス人の
情熱を感じさせられたワケよ・・
初めて聞く曲、これはイタリア人作曲家によるボヘミアンだそうです。
マリオ・ブルネロがすみだトリフォニーで演奏したものがこれ
http://nicotter.net/watch/sm5140591
ナレクのそれは本当に素晴らしかった
そしてやはりチェコフィルなのでスメタナがきた「売られた花嫁」
これでここの管弦の素晴らしさのダメ押しをされたんだなーーー。
オペラ曲のソナタ形式の序章。
売られた花嫁序章はこんな曲です
スメタナといえば「わが祖国」に行かずに祖国の意味を
知り尽くしているチェコ人マエストロは日本の「ふるさと」で締めくくったのでありました。
チェロコンチェルトからシンフォニーへとジワジワっと押し寄せた感動が
アンコールで最高潮に達した。
何度も何度も鳴りやまぬ拍手に答えたイルジーは、
驚いた事に、聴衆が席を立ち出口に向かっている時に、
再び現れ、会場全体に感謝を何度も表していた
こんな指揮者は初めて見た。
親日家でもある彼の演奏がどこまでも優しさに溢れていた意味が
わかったような気がした夜でした