金曜日に長浦でタコを釣っていた時に、タコエギで海底をズル引きしていて、
根掛かりしない平坦なドロ底が広がるエリアを把握しました。
ここならカニ網を投げ込めるんじゃないか?・・・私ってほんとバカですよねー。
なんでそんなこと考えるのでしょうか?
普通の釣り人ならば、ここでキスやイシモチが釣れるんじゃないか?とか、
ぶっ込み釣りで夜にアナゴが出るんじゃないか?なんて考えるでしょうが、
私の考えはやはり天邪鬼なんでしょうな。
今年3月からカニ網に興味を持った私は、小名浜港やあちこちで試しているものの、
未だに1匹のカニも獲れず、カニの文字すらかすりもしない有様に
せめて食べられるぐらいの大きなヤツを1匹獲ってから止めようと、
懲りずに、意地で、続けているのでした。
昨日訪れた長浦ってええとこやなあ。
自宅から85kmの距離で、それほど遠くないし、見たところ海水の色は茶色いものの、
キス、イシモチ、ボラ、セイゴ、タコを黙認することができました。
ここでカニ網を投げ込んだら、ワタリガニが獲れるんじゃないか?
確率高そうです。
そう思ったら、即行動。
でも今月は出費が多過ぎて、金欠だし、十分に出撃するだけの軍資金が無い。
できるだけ現金を使わないように工夫しました。
出発前に、昨夜作ったタコ飯を、おにぎりにして、お弁当を作りました。
その他にお茶とおやつも自宅から持ち出しました。
行程途中、いっさいコンビニには立ち寄らない所存です。はい。
それと、釣りのエサはウチの冷凍庫で眠っている冷凍サバと冷凍アジを準備しました。
これで本日のエサ代はゼロ。
高速代とガソリン代はカードで来月のボーナス月払いに回して・・・。
金欠であるにもかかわらず、なぜそこまでして出撃するのか?
私にもよくわかりません。釣りという病気なのです。
「使命感を持って長浦港界隈を調査してこい!!」っていう釣りの神様の啓示なんです。
土曜日のPM4:00に板橋の自宅を出発して出撃しましたが、
未明からの梅雨大雨で、首都高速に乗り込んだとたん、のろのろの渋滞続きでした。
首都高速も辰巳ジャンクションまで進んで湾岸線まで来ると、
そこからの東関道、館山道への乗り継ぎは快適なドライブでした。
館山道の姉崎袖ケ浦ICで降りました。
ん? 姉崎は「あねがさき」じゃないのか? なんで下の読みが「anesaki」なの?
「あねがさき」と「あねさき」・・・どっちでもいいってことか?
じゃあなんで袖ケ浦は「そでがうら」だけなんだ?
「そでうら」でもいいのか?・・・。
なんて、どうでもよさそうなことを考えながらインターを降りました。
PM5:45 長浦港に到着しましたが、大雨の中、さすがに釣り人は少ないようです。
昨日は大勢の釣り人で賑わっていたのですが、今日は見かけません。
私もクルマ横付けの場所に停めたいので、もう少し奥まった場所を探していたのですが・・・。
岸壁も土砂でドロドロ状態で、足元がドロンコだらけ。
こんな場所で三脚立てて、置き竿にしたくないですね。
うーん、どうする?
土地勘が無いので妙案が浮かびません。地の利が無いのは辛いです。
私が尊敬するぴーぴーさんの釣行記には、袖ケ浦の岸壁がよく出てきます。
一度も行ったことがない場所ですが、カーナビにインプットして移動することにしました。
袖ケ浦の岸壁に到着しましたが、最初どこから入れば良いのか?進入経路に戸惑いましたが、
だれも居ない・・・いや、いちばん右端の隅に釣り人が居ました。
大雨なので、あまりやる気しませんが、仕事だと思って竿を出すことにしました。
竿4本のうち、カニ網で2本、サバ切り身のブッ込み仕掛けで2本、
車の中からアタリを待ちました。
シャワーのようなキツい雨が降ったり止んだりの繰り返しです。
台風のような横風が吹いて、コンディション最悪でした。
PM6:30開始しましたが、PM10:00まで、まったくアタリ無し。
カニ網も、ブッ込みも、完全に気配がありません。
そのうち雨が止んできました。風も治まりました。
カニ網を引き揚げてみると・・・
ん?
ちっさ。
大きさ3cmの手乗りイシガニ君ゲット。笑。即リリース。
さらに、大きさ6cmぐらいのいイシガニ君ゲット。
さっきのヤツのアニキか? おまえたちの親を連れてこい。即リリース。
さらに、コイツも、4cmぐらいのイシガニ。
イシガニばっかりじゃん。
ワタリガニ(ガザミ)はおらんのか?
こんなちっぽけなカニたちですが、ハサミで挟まれたときの痛さはキョーレツでした。
カニたちに掛かった網を外そうとしてもたついていると、突然シャワーのような大雨。
びしょ濡れになるし、イラつきますねぇ。
車の中から、ブッ込んだ2本の竿先の赤いLEDを見つめていますと、
一瞬だけ、右側の竿だけビビッと揺れたような。
ん?気のせいか?フロントガラス越しではよく分からん。
それがアタリなのか?横風なのか?わかりませんが、
雨が止んでから巻き上げることにしました。
30分ほど経過して雨が止んだので、竿を持ってリールを巻くと、重たい感触がありました。
ゆっくり慎重に巻いて、寄せてくると・・・
50cmほどのアナゴ君でした。
このあと、また何も起こらず・・・いやカミナリがゴロゴロ鳴り出しました。
AM2:00からAM3:30ぐらいまでカミナリの稲光に照らされて、なんと明るいこと。
頼むからオレの竿に落ちてくれるなよな。
AM4:00 夜が明けてきました。雨が止んだのは良いのですけど、代わりに猛烈な
西からの強風が吹き荒れました。
三脚に並べた竿が飛んでゆきそうでした。
これだけ雨が降ると、海水が薄まるのか? サカナたちの活性の低さは尋常ではありません。
塩イソメ、塩サバの切り身を付けてブッ込んでいた仕掛けを回収しても、
なんにも齧られていません。エサ取りも皆無でした。
おとといまでの活性の高さは何処に行ってしまったのでしょうか?
あかん、今日は帰りましょ。たぶん昼まで粘ってもあきませんわ。
帰りは高速道路に並走している県道357号線を走って、舞浜まで下道で戻ってきました。
早朝の首都高速も気持ちよくスイスイ。
予報では今日の東京は晴れて夏空が広がるとか。
千葉の袖ケ浦で釣れた唯一の獲物です。
金色に輝いて、なかなか良いヤツでした。