年末年始には毎年必ず福井県三方五湖にある久々子湖で納竿の儀または
初釣の儀のどちらかを行うことにしています。
ところが昨年の年末は横浜の女にうつつを抜かしてすっかり忘れてしまい
ました。なんたる失態・・・すごく恥じております。
今年の年末は、本来のあるべき軌道に戻して、独りで厳かに行いたいと
思ってました。
28日の昼過ぎに私の彦根のアジトを出発して、琵琶湖に沿って、湖周道路を
ゆっくり北上しました。
今年の冬は暖かくて、雪が見られません。
琵琶湖は滋賀県の面積の6分の1しかないんですよ。笑。
塩津から峠を越えて福井県の敦賀を通り過ぎて、
五木ひろしの五木茶屋を超えて、
三方五湖の久々子湖へやってきました。
久々子湖は底が砂地のとても綺麗な汽水湖です。
この久々子湖は最も深いところでも2メートルぐらいしかなくて、
モロに外気温の影響を受けます。
しかも若狭湾と繋がっているため、潮汐の影響も受けます。
28日は昼間の最高気温は8℃でしたので、水温も8℃ぐらいだと思います。
冬場になると、ここにマハゼが産卵のために集結して、巣穴を掘ります。
明るいうちは鵜が居るので、巣穴の奥でじっとしていますが、夜になり
暗くなると、鵜は見えなくなるので、巣穴から這い出して活発に動き回ります。
竿を出す前に、やるべきことがあります。
海に感謝の心を伝えるのと、来年の無事故、
無病息災を願うために、
お神酒を捧げました。
福井県の地酒と言えば・・・一本義でしょう。
全部注ぎました・・・皆さん、私を疑ってるでしょ・・・全部注ぎました。
さてと、4本の竿を出して、仕掛けは2本バリにしました。
針は掛かりを良くするために、伊勢尼11号を使いました。
たぶん、冷たい水温の中での魚の行動を考慮すると、
あまり活発には動けず・・・ほとんど居食いになること必至で・・・、
ならば、なるべく掛かりの良い伊勢尼バリを使いましょう。
ふだん使用している丸セイゴ針は掛かりが甘いです。
エサは能登半島へ出撃したときの残りです。
まだ元気です。
雪こそ無いですが、日が暮れてくると、寒いですねぇ。
17:20 日が暮れました。
17:40 初めてのアタリが「ツン」で出ました。
巻き取ると、15cmぐらいのハゼが釣れました。
この時間帯にツンツンした小さなアタリばかりで、
バタバタと5匹掛かりましたが、
納得できないサイズばかりです。
抱卵した20cmを超えるハゼのアタリは、
もっとゆったりとした大きなアタリです。
そんな大きなアタリを待っているのですが、
その後は、大きなアタリと言えば、ハゼではなく、
チーバスのアタリばかりが続きました。
ハゼを5匹ゲットしましたが、そのあとは、
それを上回るチーバスの多さにウンザリでした。
ハゼはいちばん大きいもので16cm
ハセはいちばん小さいもので13cm
もう昔のような抱卵して腹パンの24cm級の
大きなヤツは居ませんね。
とっても寂しいことです、
そんなとき、エサチェックのために、竿をあおると・・・
ん? なにか重たい。なんか付いてる。
それはシーバスの引きとは違って、もっとトルクフルな粘っこい引き方でした。
暗闇の中で寄せてくると・・・
薄緑色した天然のウナギでした。 60cmぐらいありましたよ。
自分自身で亀甲縛りの如く、ぐちゃぐちゃになりました。
うーん、面倒くさいな。初夏ならば持ち帰って捌きたいところですが、
いまは大きなハゼが欲しいわけで・・・
結局のところ、リリースしました。
また来年の初夏に会おうぞ!!
その時はきっと蒲焼にしたるから。
PM9:00
ハゼ君は5匹しか釣れませんでしたので、全てリリースしました。
昔は釣れてくるハゼはみんな20cm超えばかりだったのに、
今はこの久々子湖でも20cmは越えないのか?
これはちょっと問題ではないですか?
ここの湖では自然保護のために、しじみ漁を制限したり
岸辺に生える葦を増やそうとしていますが、
ハゼのエサとなるシジミが少なくては、ハゼは大きくなれまい。
それも問題ですが、
しかし、ほかに気になることがあります。
それはチーバスの数が多過ぎること。
あちこちの河川河口や湖で、
年々シーバス、チーバスが増えています。
こんなにチーバスが多くては、
エサとなるハゼや小魚は伸び伸び育つこともできません。
30 年前までは.この久々子湖でもワカサギが
たくさん釣れました。
ワカサギ専用の浮き桟橋もありました。
だけど次第に少なくなって、
とうとう見かけなくなりました。
ルアーでシーバスを釣る人はリリースして
自分で食べないし・・・
そりゃシーバスは減らないでしょうな。