投げブッ込みでカレイを専門に狙って出撃する釣り人って、最近少ないですよね。
年々釣れなくなるカレイ。今じゃ短竿を持ってライトタックルでヒラメを狙う
釣り人のほうがはるかに多く感じます。
時代の移り変わりですかね? 環境の変化でそうなってきたのですかね?
居酒屋やスナックで「オレなんか30cm以上のカレイを毎年10枚は釣ってるよ。」
と、涼しい顔していかにも簡単そうに喋ってはおりましたが、
じつは本当に難しいです。相当つぎ込まないと達成できないことは確かです。
そんなわけで、今シーズンもスタートからかなり難しいと予想されたうえに、
年始に発生した能登半島の震災によって、頼りにしていた有力な釣り場を
失ってしまって、完全にシーズン目標を絶たれたかと思われました。
今シーズンは2023年末までに能登半島で累計4枚、そして2024年になってから
先週の小名浜で4枚ゲットして、合計8枚に達しました。
目標達成まであと2枚のところまで来たので、今週は、これはもう、出撃して、
なにがなんでも釣って帰ってこないといけない思いに至りました。
と言うわけで、9日(土)深夜AM1:00に旧市場前T字堤防に到着しました。
気温0℃でしたが、風も無く穏やかな天候に恵まれたせいなのか、いつもより
釣り人が多く、入りたかった場所には何処も先客で占められていました。
仕方なく、係留している漁船の間に陣地を構えて、内側の港の奥に向けて
4本の竿を出すことにしました。この場所は係留ロープが張り巡らされて、
大変投げ込み難くく、風で漁船の位置が少しでも動くと、ロープが張ったり
弛んだりして、上下に動くので、決して安全な場所ではございません。
まずは安全、無事故、大漁を祈念いたしまして、港の神様へお神酒を捧げました。
AM2:00 スタート。
20分間隔で仕掛けを回収、エサをチエックして、投げ直しましが、水温が異常に冷たく
回収したアオイソメは齧られず伸び切って、氷のように冷たかったです。
暗いうちは2度だけ穂先LEDが怪しい動きを見せたので、回収すると・・・
最初のアタリはチビアナゴのいたずらでした。
2度メ
2度目のアタリは甲殻機動部隊でした。
AM5:00 夜が明けてきて、朝マズメのチャンスタイムに突入しましたが、残念ながら
何も起こらず、平和な朝を迎えてしまいました。
AM7:30 猛烈な西風が吹きつけて、港の奥まで白波が立ち始めました。
車が風でゆっさゆっさと揺さぶられます。
ぞくぞくと釣り人が撤収して去ってゆく中で、私は頑固にも固執し続けました。
昼を過ぎても、ここまでカレイのアタリは皆無。
この日は新月の大潮で、AM3:00満潮、AM9:00干潮、PM15:00満潮、PM22:00干潮
ここまで潮変わりのチャンスが何度もあったと思われましたが、低水温の影響なのか
魚の活性が低すぎます。
なんとか夕方のチャンスタイムでアタリが出て欲しいです。
PM16:10
初めて明確なアタリが出ました。とつぜん近投した竿の穂先が10cmほどゴン、ゴン、
揺れ続けました。
すぐに合わせず、竿先の揺れを眺めながら、約1分間我慢してから、竿を手に持って
空アワセを入れると・・・グン、グググググー、重量感を感じながら、
グリグリグリグリ・・・ゆっくりリールを巻きました。
BX-Tの竿を曲げて足元から茶色い菱形が浮いてきました。
マコガレイ 33センチ
神様、おおきに。やりましたなー。
これでシーズン目標まであと1匹。
このあと、4本の竿に、アオイソメを「これでもか」と房掛けにして、
順番にドボン、ドボン、ドホン、ドボン、マシンガンキャスト。
PM18:00
完全に日が暮れて、寒くなってきましたが、
私はマシンガンキャストを続けていたおかげで、とても暑いです。
すると、いま投げ込んだばかりの竿の糸フケを取って、三脚に戻そうとしたときに、
穂先に付けたLEDがピョンビョン跳ね上がりました。
アタリの出方からして、これはシーバスかな?と思いながら
竿を手に取って、リールを巻いて寄せてくると、
なんと、元気の良いマコガレイでした。
マコガレイ 30センチ
神様、おおきに。
シーズン目標を達成しましたよ。涙。
この後も欲が出て、マシンガンキャストを繰り返して、頑張りましたが、
PM20:00 エサが切れたので終了しました。
どちらも釣り上げた時は白い腹に泥が付着していて、
いかにも居付きのカレイだと判る個体で、
産卵後の痩せてペチャンコの腹でしたが、
アタリの出方が派手で、
釣り上げて岸壁の上で跳ねる様子は元気いっぱいでした。
酒のアテにコイツも持ち帰りました。
大洗港や大津港と比べると、小名浜港のほうが車を横付けできるポイントが多く、
好きです。昔は藤原川河口の大剣埠頭でザブトンを狙ってよく通ってました。
しかし今回の市場前堤防やアクアマリン周辺は昔から場所取りが激しく、
やはり地元の釣り人のほうが有利です。
能登半島で再び釣りができるまでの期間は、一時的に小名浜港で釣りを続けるかも
しれませんが、ここを本拠地にするつもりはございません。