
今読んでる青木やよひという著者の「ベートーヴェンの生涯」
という本の中で心にとめておきたい言葉があったので、
備忘録としてここに引用しておく。
ベートーヴェンと交際のあった
ベッティーナ・ブレンターノという女性が
書き残したベートーヴェンの言葉です。
「音楽こそ、人間をとり巻いていて、
しかも人間にはとらえることのできない知識の、
いっそう高い世界に達するための唯一の入口であり、
形のない入口なのです。
……精神が感覚を通して音楽から受けるものは、
つまり具象化した精神的啓示なのです。
旋律とは詩の官能生活です。
一つの詩の精神的内容を
われわれの五感に沁み込ませてくれるのは、
旋律ではありませんか。」
このベッティーナという女性は文豪ゲーテとも親しく、
次のようなベートーヴェン評をゲーテ宛に送っている。
「確かに私はまだ若すぎるのですが、
それでも私の申すことに間違いはないと思えますのは
(おそらくいまは誰も理解せず信じないことでしょうが)、
あの方 [ベートーヴェン] は全人類の教養を
はるかに先んじているのです。
私たちは彼に追いつけるでしょうか?
ーー私には疑わしく思えます。
もしあの方が、その精神にある、
巨大で崇高な謎が最高の完成度に達するまで
生きておられさえしたら、
あの方は最高の目標に到達されるでしょう。
そうすれば、真の至福に私たちを一段近づける
天上の認識を解く鍵を、
私たちに手渡して下さるでしょう……。」
まったく彼女の慧眼には恐れ入ってしまいますね。
という本の中で心にとめておきたい言葉があったので、
備忘録としてここに引用しておく。
ベートーヴェンと交際のあった
ベッティーナ・ブレンターノという女性が
書き残したベートーヴェンの言葉です。
「音楽こそ、人間をとり巻いていて、
しかも人間にはとらえることのできない知識の、
いっそう高い世界に達するための唯一の入口であり、
形のない入口なのです。
……精神が感覚を通して音楽から受けるものは、
つまり具象化した精神的啓示なのです。
旋律とは詩の官能生活です。
一つの詩の精神的内容を
われわれの五感に沁み込ませてくれるのは、
旋律ではありませんか。」
このベッティーナという女性は文豪ゲーテとも親しく、
次のようなベートーヴェン評をゲーテ宛に送っている。
「確かに私はまだ若すぎるのですが、
それでも私の申すことに間違いはないと思えますのは
(おそらくいまは誰も理解せず信じないことでしょうが)、
あの方 [ベートーヴェン] は全人類の教養を
はるかに先んじているのです。
私たちは彼に追いつけるでしょうか?
ーー私には疑わしく思えます。
もしあの方が、その精神にある、
巨大で崇高な謎が最高の完成度に達するまで
生きておられさえしたら、
あの方は最高の目標に到達されるでしょう。
そうすれば、真の至福に私たちを一段近づける
天上の認識を解く鍵を、
私たちに手渡して下さるでしょう……。」
まったく彼女の慧眼には恐れ入ってしまいますね。
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