キューピーヘアーのたらたら日記

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『デッドエンドの思い出』 よしもとばなな

2006-11-10 22:52:21 | 
再就職の(実は再々々々々々......ですが)

面接の結果の連絡が来ないので、イライラして

いつもより遠くへ車を走らせた。

嶺北循環道に入った時、今が盛りのイチョウ並木が

僕を迎えてくれた。

木々が若いので貧弱な景色だったが、

それでも、秋のなごりを惜しむことができた。


よしもとばななの『デッドエンドの思い出』を読んだ。

表紙の写真のようなイチョウの公園があるなら、

出不精の僕でも行ってみたい気がする。


「すごい景色だった。いちょう並木が続く限り、いちょうの黄色い葉が地面にうずかたくもりあがり、一面が黄色だった。光を受けてあたりじゅうが光っているので、まるで黄色い雪が降ったあとのように、こんもりとした枯葉の山が、ふわふわっとした感じで道を覆い、果てしなく続いていた。」


まだ、よく知らないけど、よしもとばななという人は

僕とは真逆の人なんだろう。

ふわふわしたところがなく、一歩一歩、道を踏みしめて

歩いていくような人なんだろう。

だから、こんな良質な小説が書けるのだろう。


ところで、一言だけ言わせて。

作家さんの表現の自由を差し置いて、こんな

重箱の隅をつつくようなことを言うのは気が引けるのだけれど、

ストーカー----->頭がおかしくなる----->

精神病院にかかる----->犯罪を犯す、という

一連のステレオタイプ、どうにかなりませんか?

統計的に見ると、健常者が犯罪を犯す割合よりも、

精神障害者が犯罪を犯す割合のほうが少ない、

という事実があるんですけどー。

世間の人がいつのまにか作り上げてきた共同幻想を

人気作家が踏み固めるという構図はいただけないですうー。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
どーも、久しぶりです! (廣瀬)
2006-11-11 14:14:59
なんだか複雑な気持ちで読みました。

いつまで経ってもステレオタイプはなくならないのでしょうね…哀しいですよね。私はうつ病関係で悩みますが、それを人に話すと「こっちがうつになりたいよ」とか病気に逃げてるみたいな言い方をされて、嫌になり相談しにくくなりました。堪えてると苦しいし…困ったものです。私の映画感想「うつ依存症の女」のなかで医師への不信も含めて私見を書いてますが、なんていうか、とにかく "くやしい" というか、そんな気持ちです。

話は全然違うのですが、キューピーさんの文章にはいつも "癒し効果" を感じます!

では、また!!!

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お久しぶりです、廣瀬さん♪ (キューピー)
2006-11-11 20:28:37
僕の知っている人で、最初はうつ病と診断され、次に強迫神経症と病名を変えられ、しまいに統合失調症と云われた人がいます。精神の病は他人事じゃないんですよね。

>キューピーさんの文章にはいつも "癒し効果" を感じます!
お褒め頂き光栄に存じます。
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