ララピポ

いかん、いかん。

最近、「映画にかこつけた自慢話ブログ」度が眼に余るようになってきた。

いつも真っ先にTBをくれたmiyuさんがTBくれなくなったし、

先日UPした『崖の上のポニョ』の記事はコメント、TB共に0件だ。

しかし、軌道修正しようにも映画批評する才能がからっけつ無い事実が

事態をよりいっそう深刻にしている。

できないものはできないのだ。

そこで、何故できないのかを自分なりに少し掘り下げて考えてみることにする。


『ララピポ』の場合は、原作をわりと最近読んでいた。

原作は良かった。とても楽しかった。

映画にしたら楽しさが1/100くらいに薄まっちゃった。

映画を観ながら「ここは原作といっしょだ。」とか、

「これは原作にはなかった。」と思ってはいたが、

そのこと自体は別に楽しくなんかはない。


例えば小説の中に「一本の美しい真紅のバラ」というフレーズが出てきたとしよう。

キューピーの頭ん中には、血を思わせる赤い色と、あたりに漂う甘い香り、

ビロードのような花びらの質感、河の流れのような葉脈でできた葉の表面の光と影、

手に持ったとき指に当たる棘のツンツンした感触、

それら全てが一度に湧き出てくる。

イメージがすぐに湧かなかった時は、出てくるまでじっと待つ。

そうしながら、一語一語を楽しみながら読んでいく。

だから、人より読むスピードは遅い。

これが映像だとどうだ？

多少の質感は出ているのかもしれない。

しかし、匂いは？

手の感触はあるか？

それどころか、映っているときはほんのひと時で、場面はすぐ切り替わる。

構成としては、IQが100前後の人を対象にしてるんじゃあないかな。

だから、IQが200もある人は多分「映画なぞ下らん。」と言い、

IQ84近辺のキューピーのような知恵遅れはきっと付いていけなくて

楽しみを味わえないでいるのだ。きっと。

ってことは、キューピーは映画鑑賞に向いてないのか？

ええーっ！

どっひゃ～ん！

今までの苦労は何だったのだ！？


待てよ、今までに深く感動した映画は何本も観たぞ。


わからん、全ては『ララピポ』のせいなのだ。

少しも掘り下げてはなかったけど、

いい記事が書けないのは、面白くない映画に行き当たった結果ですってことで、

今日のとこは勘弁してね～。

あ～ん、支離滅裂じゃあ。