バンドの中で師匠の兄さんのことを話がわかる人だと思っていたら、よくよく聞くと結構偏屈だと気がついたとき「ああ。この人とこの調子でつきあいをしていたらそのうち信用できなくなるだろうな」と思うことがあった。
昨日の夜に、音取りをしながら迷っているところがあって土曜日に兄さんに電話して聞こうかなと思った。
でも最近偶然目にしてしまった、兄さんがバンマスの宿敵に別に持ってる自分のバンドと掛け持ちが大変だと愚痴をこぼしていた光景を思い出した。
それから臣ちゃんに愚痴ったベースの兄ちゃんと話したことも思い出して、泣けてきた。
泣くようなことじゃないとわかってる。でも悲しくてたまらなかった。
なんでそんな風なんだろう。
兄さんは愚痴なら私に言えばいいのに。
どうしてバンマスが嫌がっている人に言うんだろう。
それほど辛いなら、このバンドってその程度の価値しかないなら私は誰に相談したらいいんだろう。
兄さんがそんなに嫌がっているなら、ここでがんばろうと思っている私はこれから迷ったらもう何も言えないじゃないか。
そんなに辛いと思っているのに、私が頼れば迷惑をかけてしまうようで「もう兄さんには聞けない」という気持ちになっている。
でもあんまり困ったんで、メールで「全然しっくり来ない。ものすごくむかついてます」と送った。
「そうやってあがきなさい」と返事がきた。
それ以上聞けなかった。自分でなんとかしなきゃと思っている。
今度もし、話せたら「ばかじゃないの!」と言ってやろう。
どうしてもう少し気を配れないのと言ってやろう。
弟子の私の目の前で、言って良いことと悪いことがあるじゃないかって。
今朝も車の中で思い出してこみ上げてきた。