ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

我楽多

2019-01-19 19:25:11 | 買う
 我楽多の 字のごときの 初買いよ

 断捨離しながら、好きな物だけが残るようになってきた。それはいつ見ても使っても飽きないし愛着があるもの。他の人には我楽多にみえても、ほのぼのと幸せになる物たち。

 今年はじめて中古屋さんに行ってきた。中古屋さんは私の遊び場。そこには、時代遅れ、流行遅れになった品々が積まれている。日本に較べたら捨て値ともいえる破格の値段。それでも100円、200円でも気に入らなければ買わなくなった。

 ひさびさに一目ぼれしたのがこの花瓶。200円也。ラベルにルーマニア製と書いてあった。汚れて曇りガラスみたいになってるのを洗ったら、そのおおらかな姿、愛らしいモチーフに思わず笑みがこぼれた。これも何年も前に中古で買ったチェストの上に置いた。私の飾りは多国籍の我楽多飾り。額絵など、いつも画集やアート雑誌から切り取ったもの。

 ネットサーフィンすると、なんていうか、本物をめざさねばならないとか、上質の生活をとか、センスある暮らしとか、成功するノウハウとか、、、お金がないなりに、なりなりの暮らしを楽しんではいけない気にさせられる。皆が皆そのような垢ぬけた上流生活が好きだとは限らないと思うのだけれど。コンサートホールのあるお屋敷や、室内プールがある豪邸で暮らす方々に御呼ばれしたことがあったけれど、住む世界が違いすぎ。うらやましいと言うより、私はちまちました庶民暮らしが好きなんだし落ち着くとすぐに気が付いたっけ。

 何年も前の番組で、大正時代が好きで好きで大正時代の生活品から雑誌からを探し集め、大正に囲まれ暮している女性のルポがあった。ボロアパートでのOL生活だが職場に和服で出勤。この女性はなんて豊かで幸せなんだろうと思った記憶がある。音楽雑誌でも、バロックが好きな演奏家が時代錯誤かと思われるようなバロック時代に近い暮らしをしている記事を読んだことがある。

 我楽多の字は、私にとって「我は楽しみのなんと多いことよ」です。

 以下、今日我が家にやってきた花瓶。1月のおめでたい我楽多に囲まれてます。



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