ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

嵯峨野

2019-12-20 05:32:34 | 旅する
 里帰り中、令和天皇即位記念に開催されてた上野での正倉院展や嵯峨野に新規オープンした福田美術館など数か所訪れた。よほど印象に残ったのか今でも思い浮かぶのは福田美術館で見た若冲の軍鶏図。あの感動をどう表現して良いのかずっと頭にあった。というのも、絵を前に自ずとしゃんとさせられる経験というのは初めてだったから。たまたま禅の番組で、禅とは「呼吸を正し、身を正し、意を正すこと」とあった。若冲の絵はこれだと思った。。若冲の絵は時空を超えて観るものに身を律しよと思わせる波動があった。驚くほどに自由でびのびしていながらその姿態はすっくとしていて媚や邪念といった俗物根性とは100パーセント無縁、品格があり、しなやかに力強くスッキリ晴れ晴れ佇んでいる。

 同じ館内に丸山応挙の芭蕉童子図もあり、複製画で感じたのと同じだった。無邪気に遊ぶ子供絵図と言われているが、個人的に子供の絵のみならず応挙の絵に仄暗いのを感じる。長く観ていると哀しみが湧いてくる。どうしてかわからない。題材も色彩も明るいのに何故そう感じるのか、

 嵯峨野は庭園やお寺など見どころたくさんで入場料だけで軽く1万円超す。これを高いとみるか。それとも、世が世ならお目にかかることすらありえない嵯峨天皇ゆかりの別邸などに足を踏み入れ,狩野派の作品を見れるなど(つまらなかったけど)、只みたいに安いもんだと思えるかはお財布と体力次第。あれもこれもと思ってた私もいい加減に疲れて大覚寺など外観だけみて入館しなかった。

 さて、来週はクリスマスイヴ、来年1月3日までよほどのことがないかぎり仕事もボランテイアもすべてお休み。クリスマスヴァカンスに入りました。ちんたらちんたら暮れのお掃除が始まりました。ぱっぱと動けないので、今日はキッチンの引き出しとか換気扇とか、だらだら働いてる。年内に終わらなくてもいいやとだらしなくなってきた。クリスマス用のお菓子焼いたり、冷凍食品作ったり、1年で一番お祭り気分がする。

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