ケベックリタイヤ日記

ケベックでリタイア暮らし。ながらえば憂しとみた世も今は忘れた。毎日悦びの種をみつけてぽりぽりかじりたい。

プラハ 2

2024-05-04 03:10:17 | 旅する

お昼まで寝て過ごす。

ローカルバスでトラム乗り換え駅までゆらゆら。

私たちが借りたアパート近辺は未だ築、300,400年の建物が健在です。

 

バスからの風景

 

第一訪問先は1143年創建の、その美しさと本の充実さで知られるストラホフ修道院図書館。

 

蔵書のみならず展示されていた数々の標本に、哲学、神学、心理学、鉱物学、天文学、生物学、、、が同等に神の摂理として研究されていたんだなと思いました。調べてみたいです。小さな小さな鮑貝の標本もありこれを手にした昔人は現在の私と同じ、その愛らしい形に感動したんじゃないかしら。上の写真は哲学の間。いったいこの本を全て読んだ人はいるんでしょうか。私なら一生かかっても一冊読めるかどうかも怪しいです。故に、生きている自分の一生を大事な一冊の贈り物として大事にしよう。乱暴に取り扱ってはいけません。

続いてトラムで地下鉄に乗り換えユダヤ人街に。入場料がべらぼうに高く、ちょこっとした見学ルートで一人3千円近い。夫がユダヤ人はホロコーストでさえ商売にする。なんでユダヤ人が巨大な富を築くのか、たまにはそのぼんやり頭で考えてみろと疑問を投げかけられました。

 

続いて当時創建のままのエステート劇場内部訪問。ここでモーツアルトが演奏したんだなと感無量。こじんまりとした劇場で煌びやかでもなく、まあ、時代が経っていることもあり、どこかなつかしいような古楽器が聞こえてくるようでした。立ち見席券を買ったのですが、夫が具合が悪くなり、オペラは観劇しませんでした。でも、ここをみれただけで満足です。見学のみはできない仕組み。

トラムの乗り換えを何度も間違い、右往左往した一日でした。今日、あの膨大な蔵書に、あらためて何を感じたかと言うと、西洋というものです。人間の喜怒哀楽に国境無し、でも思考力というか、緻密な論理思考を求める西洋文化の歴史の古層みたいなものを感じました。例えば東洋の陰陽説さえも哲学的な思索のふるいにかけられ、いわゆる科学的説得力が要求されます。そんなこと日常生活に全く関係なく見えても、どこかで西洋社会の根幹をなしている。

とまあ、今日もあっちこっちで道をたづねたりウロウロしながらも、行きたいところへ行ってきました。


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