死はそこに 楽しかりし生に 手をふるや
お隣さんの安楽死は今週の金曜日午後2時に決まった。3本の注射(催眠剤、深い眠りすなわち植物人間状態への誘導剤、そして最後の心臓停止剤)でこの世にさよならする。
お隣さん自らお電話があり夫と二人で最後のお別れに行ってきた。菜園で一仕事終え手を洗っただけの野良着そのままでお会いした。会話はいたって普通。死をすぐそこに控えてるのに茶飲み話のごとくつらつらとしたもの。安楽死許可はたいへん難しいとのことで自分はラッキーだと喜んでました。はじめて知ったのですが、安楽死の条件の一つは意識がはっきりしていることだそうです。だから少しでも認知症の兆候があると許可されないそうです。それで精神科のお医者様の診断を受けなければなりません。また安楽死にサインした後、いつでも取り消しできるそうです。極端に言うと、注射をうつ直前でも「安楽死やーめた」と言えるそうです。明晰な意識のある本人以外は安楽死を選べません、これが鉄則。
私達との会話はあちこち飛んで、葬儀用に飾ってあった写真を指差しながら「男前だろう」と言うので思わず「ミドルエイジの男ぶりもいいけど、私若い男好きだから20代の頃の写真飾って欲しいな」と言うと取り換えるに遅すぎるとのこと。
毎日のように老若男女国籍とわずいろんな方が訪問してパーテイーしてるみたいな雰囲気です。生前そうだったように最後まで賑やかなお宅です。30年前に別れた最初の奥様と30年ぶりに再会し、年が明けてからは彼女がお世話をしています。いろいろな方と和解し平和で幸せな気持ちでお別れできるのが嬉しいと喜んでました。安楽死を選ばずとも今年1年もたないのは鈍い私でもわかります。骨と皮ばかりで痛み止めのためモルヒネの10倍つよい注射でもっているそうです。
ほぼ10年のお付き合いで、右隣さん、左隣さんともども、なんだかんだいいながら仲良しになり、冗談いいあってました。お隣さんは素敵な女性に目がなく、私には「よっ、隣のばあちゃん」と元気に声かけるのに、女性のお客様が我が家にみえると即「誰だ、あの女は、きれいだなー紹介してくれないか」と、まあ良くみてること。いっぱい働き、いっぱい遊び、ご本人曰く「悔いのない楽しい人生だった」感謝あるのみとのこと
金曜日の午後2時に手を合わせます。親しんだ人とのお別れは悲しいというよりも寂しい。
さよならドンジュアン。
お隣さんの安楽死は今週の金曜日午後2時に決まった。3本の注射(催眠剤、深い眠りすなわち植物人間状態への誘導剤、そして最後の心臓停止剤)でこの世にさよならする。
お隣さん自らお電話があり夫と二人で最後のお別れに行ってきた。菜園で一仕事終え手を洗っただけの野良着そのままでお会いした。会話はいたって普通。死をすぐそこに控えてるのに茶飲み話のごとくつらつらとしたもの。安楽死許可はたいへん難しいとのことで自分はラッキーだと喜んでました。はじめて知ったのですが、安楽死の条件の一つは意識がはっきりしていることだそうです。だから少しでも認知症の兆候があると許可されないそうです。それで精神科のお医者様の診断を受けなければなりません。また安楽死にサインした後、いつでも取り消しできるそうです。極端に言うと、注射をうつ直前でも「安楽死やーめた」と言えるそうです。明晰な意識のある本人以外は安楽死を選べません、これが鉄則。
私達との会話はあちこち飛んで、葬儀用に飾ってあった写真を指差しながら「男前だろう」と言うので思わず「ミドルエイジの男ぶりもいいけど、私若い男好きだから20代の頃の写真飾って欲しいな」と言うと取り換えるに遅すぎるとのこと。
毎日のように老若男女国籍とわずいろんな方が訪問してパーテイーしてるみたいな雰囲気です。生前そうだったように最後まで賑やかなお宅です。30年前に別れた最初の奥様と30年ぶりに再会し、年が明けてからは彼女がお世話をしています。いろいろな方と和解し平和で幸せな気持ちでお別れできるのが嬉しいと喜んでました。安楽死を選ばずとも今年1年もたないのは鈍い私でもわかります。骨と皮ばかりで痛み止めのためモルヒネの10倍つよい注射でもっているそうです。
ほぼ10年のお付き合いで、右隣さん、左隣さんともども、なんだかんだいいながら仲良しになり、冗談いいあってました。お隣さんは素敵な女性に目がなく、私には「よっ、隣のばあちゃん」と元気に声かけるのに、女性のお客様が我が家にみえると即「誰だ、あの女は、きれいだなー紹介してくれないか」と、まあ良くみてること。いっぱい働き、いっぱい遊び、ご本人曰く「悔いのない楽しい人生だった」感謝あるのみとのこと
金曜日の午後2時に手を合わせます。親しんだ人とのお別れは悲しいというよりも寂しい。
さよならドンジュアン。
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