伊達だより 再会した2人が第二の故郷伊達に移住して 第二の人生を歩む

田舎暮らしの日々とガーデニング 時々ニャンコと

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頑張っているのネ

2018-03-01 12:35:25 | 友人
 今日は春の嵐

 風とみぞれで外は吹き荒れている。




 回覧板が回ってきた。

 見覚えのある名前が・・・

 長生の同級生のKちゃんじゃありませんか

 小学校でボランティアをしてきたみたいですネ

 自治会でも役員をしておられるとか・・・その関係かな?





学習発表会の日こんな素敵な衣装でカラオケを披露したKちゃんでした。





  その次に唄ったわたし


 

 当日Kちゃんのあまりにも素敵な衣装に気が付かず

 Kちゃんがいない・・・と慌てた とんまなわたしでした。

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ジャコシカ3

2018-03-01 11:09:06 | ジャコシカ・・・小説
降る雪のベールのためか、音は遠く近く籠り、滲(にじ)んだように柔らかく優しい。
 緩(ゆる)やかに音は近付き、そして突然激しく震えて止まった。

 「どお、どお、どお!」野太い男の声が鈴の音を制した。続いて頭上から荒い動物の息使い。

馬橇はかろうじて彼との衝突をまぬがれて止まった。黒く大きく岩のような体からは、幽(かす)かに

湯気が立ち昇っている。

 「どこさ行く!」

 馬橇の上に仁王立ちした男が大声を上げた。兎毛の耳当ての付いた防寒帽を目深に被り、ざっく

りとして分厚いマフラーを首に巻き、いかにも重そうなロングのオーバーを着ている。

 彼は雪よけにかざした手の下から、その姿を認めたが顔は良く見えなかった。

 「向こうへ」面倒くさげに叫んで、坂の上を差した。

 「馬鹿か!無理だ戻れ!」即座に男が怒鳴った。彼は返事をせずに少しの間、男を仰ぎ見ていた

が、やがてふいと無言のまま歩き始めた。

 馬橇の脇を通り過ぎて、二、三呼吸の間も与えずにオーバーの男が、彼の前に立ちはだかった。

男はぐいと顔を近づけて彼を睨みつけるように窺い見た。「あんた気は確かか、それとも死にた

いのか、自殺なら他所でやってくれ、この峠での行き斃れは迷惑なんだ」

 「別に死ぬつもりはありませんよ」彼はのんびりと応えた。

 「つもりはなくても死ぬんだよ。分からんやつだな。峠越えどころか、次の人家のある所までも

行き着けない。わしは今その村から来た。あそこは今ごろはもう歩けない。頭が確かなら引き返せ。

乗れ、下まで送ってやる」

 男の言葉にはうむを言わせぬ力があった。彼は吹雪に閉ざされた前方を見た。

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