千葉県教委は6日、日常的に生徒に体罰を加え、骨折などのけがをさせたとして、県立松戸馬橋高校(松戸市)の野球部でコーチを務める男性講師(28)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。
県教委によると、コーチは今年1月、練習中に捕球ミスをした1年生部員の左腕を蹴って骨折させ、全治1カ月の重傷を負わせたことで体罰が発覚。昨年6月にも、練習試合で三振した別の1年生部員の顔をバットで突いて前歯を欠けさせ、唇を切る全治2週間のけがをさせていた。
男性講師は、保健体育担当として1年契約で昨年4月に着任。男性講師は「選手を強くしたかった。信頼関係があれば生徒も分かると思っていた」と話しているという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130306-00000085-mai-soci
体罰問題で世の中が騒いでいるというのにまたこういうニュースですか。骨折とか貴重な永久歯を欠けさせるとか唇を切るとかもう体罰のレベルを超えている事は明らかです。せめてビンタくらいにしておけと。まぁビンタも体罰になるんですがね。
私は体罰はいらないと思っています。叩いて強くなるんであれば私だって苦行のように叩かれて無双しますが、実際はそうではありません。桑田真澄さんは「体罰は能力の無い指導者がする事」と言っているのでその通りでしょう。サッカーのザッケローニ監督も「イタリアではこのような事(体罰)は絶対ない」と言ってます。殴る蹴る無しで世界最高レベルなんですから体罰はいらんと。日本の指導者が遅れている、というのもこういう事なんでしょう。
口で言ってもわからんから手を上げる、というのは指導力不足です。出来ないところを指摘して出来るようにする事がコーチの役目です。
私は悪いことをしてビンタ食らった事はありますけど(なぜかとばっちりもあるw)、プレーの内容が悪くて殴られた事はありません。呆れられた事はあります(笑)まぁ長い事やってるといろんな事がありますね(笑)まぁ県大会ベスト8を目標にやっていたレベルでしたので特に高いレベルでプレーしているわけではありません。逆を言えばこのくらいのレベルだったら体罰いらんと言う事です。
仮に絶対王者の青森山田が「体罰なんてないよ」って言ったらインターハイチャンピオンだったら体罰は不要だし、ワルドナーが「体罰とかありえねー」と言ったらもうスポーツには体罰不要です。厳しい練習は必要ですが、だからと言って殴る蹴るはいりません。この先生も「信頼関係があれば…」と言ってますが、この先生にはなかったんですね。あっても骨折はやりすぎ。
体罰やってる監督は、明らかに目標に達しなかった場合や、明らかなクソ采配をして負けた時は同じように殴られるべきです。殴られて監督としての力量を上げるのも当然です。プロの世界であればクビになってサヨウナラですが、学校の顧問ならそうもいきません。結果的に生徒との信頼関係も無くなって行くと。んで面倒な展開へ…。
体罰は正しい指導(キリッ)としてる先生もこうやってニュースになると態度を一転して「これは体罰でしたすいません」なんて言うとなんかショボイんですけど。マスコミや教育委員会に対してもいつものように喋ればいいんですけどねぇ。まぁもう一生生徒に「あの先生はクソ」と言われ、それが広がって行くと。
体罰は指導的に合理的ではなく、世間的に正当性もありません。いくら叩いても結局は生徒がどのくらい頑張るか、で済ますんですから私は不要だと思います。愛のムチになるほどの信頼関係があればそれは気合という事で納得(ジョジョ的に納得は全てに優先するぜッ!)します。友人でもよく叩かれたわーという方がいますが、それはお互いに納得しているし、そういう信頼関係があったからセーフであり、信頼関係が無いと即教育委員会にメールが行きます。監督は大変な時代になったと思います。
ここしばらく問題になっている体罰は、体罰というよりは暴力。
暴力はいかんな、暴力は。体罰もいかんが。