映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

ポネット(1996年)

2015-05-17 | 【ほ】



 4歳の女の子ポネットは、母親の運転する車に乗っていて事故に遭い、負傷する。しかし、運転していた母親は亡くなった。突然の母親との別れに、ポネットは現実を受け入れられない。もう一度、お母さんに会いたい、会いたい・・・。

 ポネットを演じたヴィクトワール・ティヴィソルの可愛らしさが、観客を黙らせる作品。 

 
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 結局『ラブバトル』は行きませんでした。というか、気付いたら上映期間終了していた、、、ハハハ。たった2週間だったし、『ラ・ピラート』を見てちょっと行く気が失せたし・・・。

 本作は、『ラブバトル』を見に行く気が結構あった時期にレンタルリストに入れておいたものが今頃になって届いたため、見た次第。

 正直なところ、映画としては、かなり「いかがなものか」という感じがします。ポネットが、お母さんを恋しがり、ひたすらお母さんと会いたい、お話したいと切望するのは良いのですが、終盤がね、、、。

 ポネットの可愛さ全開で話が進む途中、正直、思いました。「これ、どうやって収めるつもりなんだろうか」「もしかして、お母さんのお化けが出てくるのか」「・・・まさかね、そんなアタシでも思いつくオチにするはずないよな」、、、と思っていたら、その通りになるんだもん。な、なんだよ、ただのファンタジーかよ、、、え゛~~、みたいな脱力感に襲われました、はい。

 ほかに展開のしようがなかったんでしょーかね、やっぱり。あんなに可愛いポネットをさんざん見せつけられたら、ここはポネットの願いをかなえてあげるしかない、と見ている者が思うのと同じように、制作側も思ったんでしょーか。見ている者をいかに潔く裏切るかが創造の基本だと思うんですけれども、、、。

 まあでも、ホントにポネットは可愛らしいし、お母さんを恋しがるその姿に切なくなります。本当に、こんな可愛い子を残して死んでしまったお母さんの悔しさはいかばかりかと、こっちまで哀しくなる。お母さんのお化けと再会し、ポネットがそれまでにない明るい表情でお母さんと話す姿は、ファンタジーとはいえ、涙を誘います。

 おまけに、ポネットの着ている衣装がどれもこれも、すんごく可愛いしハイセンスなのです。さすがはおフランス。お母さんのお化けに着せられた赤いセーター、なんて素敵なんでしょうか。あんな子、一人であんな野道を歩いていたら、ヘンなおじさんにさらわれちゃうよぉ、といらぬ心配をしてヤキモキしてしまいました。そんな展開になるはずないのにね、、、。

 ファンタジーでない展開にするとしたら、、、アタシだったらどーするかなぁ、とちょっと考えてみました。

 “あのまま、あの寄宿舎生活を数年続けた後、お父さんが再婚、ポネットは新しいお母さんとの家族の生活に戻る。しかし、継母に懐かないポネットに継母が業を煮やしていじめを始め、お父さんも見て見ぬ振り。思春期を迎えたポネットはグレて家を飛び出し、幼少期に異常に可愛い子どもが成長すると平凡な容姿になるというご多分に漏れず、ポネットもそこらの女子たちとあまり変わらないだめんず女子になる・・・。”

 、、、ってのは現実的過ぎてやっぱし映画として「いかがなものか」ですねぇ。こういうテーマを取り上げた段階で、ファンタジーは既定路線だったってことですね、詰まるところは。

 ドワイヨン、あんまし合わないみたいです、私。やっぱり『ラブバトル』行かなくて正解だったかも。DVDでは見ると思うけど。


 



ポネットの可愛さを堪能する(だけの)作品




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