突然ですが
「焼べる」という漢字
読めますか?
薪を「焼べる」などの使い方をします。
正解は「くべる」でした!
わかりましたか?
現代ビジネス編集部
焼べる
皆さんは「焼べる」という言葉をご存知でしょうか。
漢字自体は皆さんご存知でしょうが、送り仮名が見慣れないものでありどう読めばいいのか分からない方が多いと思われます。
今回は「焼べる」という言葉について詳しく解説します。
焼べるの意味とは
焼べるとは「薪や紙などを、燃やすために火の中に入れる」という意味です。
読み方は「くべる」です。
やや特殊な読み方なのでひらがな表記の「くべる」で書かれることが多く、また言葉自体の認知度も高くないので単純に「(火に)入れる」と表記することの方が多いです。
また、これは「既についている火の中に何かを入れる」という動作を指す言葉であり、「何かに火をつける」ではないので注意が必要です。
さらに、「焼べる」という動作は、火の勢いを強めるために行うことを前提としています。
そのため、「焼べる」ことができるものは木や紙、石炭など燃やすことができるもの、燃料とすることができるもののみです。
逆に、焼き芋など食べるために焼くもの、陶磁器などの焼き物といったものに対しては使うことができません。
これは何かを作るための材料を焼き、成果物を得るという動作だからです。
火を強めるために何かを燃料として焼く場合、最終的には燃え尽きて炭や灰になってしまうので、燃やしたものを成果物として得ることはできません。
この結果の違いから見ても、「焼べる」という言葉が表すことができる動作について詳しく知ることができるでしょう。
なぞなぞのような問題です
強くて、めでたい言葉です
突然ですが
「勝男武士」って読めますか?
この漢字、人によってはすんなり読めるし、
一方で、ハマる人は必要以上に難しく考えてしまいそうです。
「勝男」は「しょうなん」、「武士」は「たけし」…?
いえいえ、もっとシンプルに考えたほうがよいかもしれません。
気になる正解は…?
正解は、「かつおぶし」でした。
鰹節に「勝男武士」と当て字がなされるのは、戦国時代からだとか。
戦に勝てるようにと願いを込めてやりとりされる贈答品に鰹節があり、この字が当てられたようです。
現代でも結納で贈られる品の目録には「勝男武士」と書かれます。
強くて、めでたい文字づらですよね。
鰹節=勝男武士
鰹節に「勝男武士」の漢字をあてて「かつおぶし」と読む一種の文字遊びは、戦国時代からあったようです。鰹の賞味が、まず公家階級から始まり、ついでこの食習慣を戦国大名がとりいれたといわれます。そのころになって「勝男武士」という書き方も……と考えるのが妥当でしょう。戦国武士の縁起かつぎ「勝男武士」という書き方は、縁起かつぎの表われでもあったのです。日本鰹節協会発行『鰹節』には要旨つぎのような見解が記述されています。戦国武士たちは、常に生死の関頭に立たされているだけに、真剣になって縁起をかついだものである。出陣とか凱旋にあたって、「打ちあわび・搗ち栗(かちぐり)・昆布」を飾った儀式にも、敵に「打ち・勝ち・喜ぶ」という祈りがこめられていた。 打ちあわびは「のし(熨斗)あわび」で、貝のあわびの肉を薄く伸ばしたものであり、搗ち栗は勝栗とも書いて栗の実を乾かし渋皮を取ったもので、二つとも祝儀用に使います。鎌倉武士の北条氏綱が戦いの引き出物に鰹節をいつも使った縁起かつぎも伝えられています。とにかく鰹を勝男と書くことで、勝利する武士でありたい悲願を心理的に、ちょっぴり……というところでしょう。しかし、この裏に陣中食として鰹節が携帯便利、栄養豊富という実用性が、はるかに重みを持っていた、というのではないでしょうか。 譬(たと)えの「武士と鰹節」古くから言いならわされている譬えから「武士と鰹節」に関係のものを拾ってみますと――*武士の模範=節義固く私欲を削って主君に仕える武士を鰹節に譬える。鰹節は固く削って食用にすることから。 「良きさぶらいというは、弓馬の道を極め、義をみがき、信を先として、私欲の心を削り……ひとに鰹節とも言わる」と江戸時代初期の『仮名草子』にある。 *鈍武士(なまくらぶし)=なまくら刀を帯びた武士は、意気地のない武士、腰抜けざむらいである。「生武士(なまりぶし)」とも言う。これは鰹の「生節(なまりぶし)」に由来する。江戸時代の国語辞書『俚言集覧』に「竹の節か木の節か鰹節でもあるまい」と手きびしくでている。前の模範の方は「かまくら武士」だろうか、そうすると「なまくら武士」は一字違い、いつどこの武士でしょうか。 *参考書=宮下章著『鰹節』鈴木業三編『続故事ことわざ辞典』(東京堂出版) 小学館『日本国語大辞典』 |
シデの名は、この実を四手(しめ縄や玉串に下げる、
【クマシデとは】
・本州、四国及び九州に分布するカバノキ科の落葉高木。日当たりのよい谷沿いを好み、各地の山地あるいは低山帯に自生するが、稀に庭木として使われる。
・イヌシデやアカシデに比べて葉が大きくゴワゴワした雰囲気を持つため、たくましい様子を表す「クマ」を付けて「クマシデ」と呼ばれる。シデは「四手」で、果実が垂れ下がる様子を、注連縄や神事に使う紙垂に例えたもの。
クマシデの花期は4~5月で新葉の展開と同時。雌雄同株で雄花は前年に伸びた小枝から穂状に垂れ下がり、雌花は新たな枝の先端に上向きに咲く。
・アサダに似た果穂は長さ5~9センチで、小さな葉っぱのような「果苞」からなる。シデの仲間では最も太く、ピンクに色付く。長さは5センチ程度。10月頃に熟して地面に落下すると、やがて粉々になり、中に含まれる種子だけが残る。種子は直径5ミリほどのゴマ状。
・クマシデは葉が大き過ぎるため観賞用として人為的に植栽されることは少なかったが、雑木ブームとともにその価値が見直され、近年ではシンボルツリーとして植える例も見られる。葉は長さ6~10センチ程度で、枝から互い違いに生じ、条件が良ければ綺麗に黄葉する。
・材は硬質で「イシシデ」、「カタシデ」などの別名があり、建材、家具、器具、椎茸の原木に使われる。