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いよいよ一斉に値崩れを起こし始めた中国不動産市場

2022年03月01日 05時48分54秒 | 日記

いよいよ一斉に値崩れを起こし始めた中国不動産市場【澁谷司──中国包囲網の現在地】

<picture>いよいよ一斉に値崩れを起こし始めた中国不動産市場【澁谷司──中国包囲網の現在地】</picture>

 

《本記事のポイント》

  • 「恒大」以外に続々とデフォルトを起こす大手不動産会社
  • 各地で不動産が「白菜価格」に転落
  • 投機目的で建てられた「34億人分」のマンションが一斉値崩れを起こす

 

周知の如く、中国の不動産会社の中でナンバー2だった中国恒大が、事実上倒産した。しかし、他の不動産会社も経営難に直面している。

 

 

「恒大」以外に続々とデフォルトを起こす大手不動産会社

2021年12月から今年1月にかけて、以下の不動産会社がデフォルト(債務不履行)を起こした。

 

昨年12月6日、「陽光100中国控股(サンシャイン100チャイナ・ホールディングス)」は、1億7000万米ドル(約199億円)の社債がデフォルトに陥ったと発表した。翌7日、佳兆業集団が、満期を迎えた社債4億ドル(約460億円)を償還できなかった。

 

年明けの1月6日、「世茂集団」は信託会社から受けていた融資に関して、6億4500万元(約116億円)の支払いが期限通りにできず、デフォルトが発生した。

 

同19日、「中国奥園集団」は20日と23日に満期を迎えるドル建て社債10億8600万ドル(約1248億円)を償還できないと発表した。

 

 

各地で不動産が「白菜価格」に転落

さて、中国の"3線都市"(比較的発達した中小都市)、"4線都市"(3線都市ほどは発達していない中小都市)で不動産が値崩れを始めた。おそらく、不動産バブルが弾けたのではないだろうか。

 

代表的なのは黒竜江省鶴崗市で、今般の不動産の値崩れは「鶴崗化」(*1)と呼ばれる(値段は「白菜価格」という)。

 

同市では、55平方メートル規模の中古2LDKが3万元(約54万円)で手に入る。2012年、鶴崗市は国務院(内閣)から「資源枯渇都市」に指定され、昨年、最初の"財政再建"地級市(中国の行政単位の一つ。地区、自治州等と共に二級行政区)となった。

 

北京師範大学不動産研究センターの董藩主任は、「鶴崗市では産業が衰退し、人口が流出することによって、現地の住宅価格はさらに下落するだろう」「最も良い解決策は同市から離れることだ」との見解を示した。

 

他に「鶴崗化」した都市は、黒竜江省双鴨山市、遼寧省鉄嶺市、同阜新市、寧夏回族自治区石嘴山市、甘粛省玉門市、同張掖市、雲南省箇旧市、広西チワン族自治区百色市等(*2)である。

 

例えば安徽省淮南市では、50~60平方メートルの中古2LDKが4~5万元(約72万円~90万円)で購入できる。また、同市内では総額10万元(約180万円)以下の住宅が54戸を数えるという。

 

「鶴崗化」現象は、東北地方から西北地方と西南地方に広がり、小都市の住宅が「白菜価格」で売られている。今や「鶴崗化」は裕福な長江デルタにまで広がった。

 

 

投機目的で建てられた「34億人分」のマンションが一斉値崩れを起こす

なぜ、このような事態が起きているのか。その原因はマンションの"供給過多"にあるのではないだろうか。

 

かつて、我が国でもリゾート地に多くのマンションが建築された。有名スキー場近隣地域等である。新築当時は、数千万円の値がついたマンションが、今では、文字通り「白菜価格」で売却されている。

 

マンションの維持費(年間数十万円)が高いので、それを手放す所有者が少なくない。ただ、日本の場合、この現象は今のところ、主にリゾート地に限定されているのではないか。中国の場合、それが全国規模で起き始めた。

 

一般に、日本では年収の5~6倍の戸建てやマンションを購入する。だが、中国では、一部の人は年収の30倍以上でマンション購入(*3)するという。我が国では、到底、あり得ないことが中国で起きている。

 

これは、マンションが"投資"ではなく、"投機"対象になっているせいではないだろうか。中国全土に不動産建設が行われ、すでに34億人も住めるマンションが建てられている(*4)。そのため、"鬼城"(ゴーストタウン)が全国に点在する。

 

実は、地方政府は、財政を補うため不動産事業に関与してきた。政府系ディベロッパーも少なくない。仮に、それら政府系ディベロッパーが破綻したら、地方政府の赤字が急増するに違いない。

 

最終的には、中央政府が地方政府の赤字を補填しなければならないだろう。目下、北京政府の財政赤字はGDPの300%(*5)と言われるが、今後、ますます厳しい状況に陥るのでないだろうか。

 

(*1)2022年2月14日付『RFA』(米議会の出資によって設立された短波ラジオ放送局。民間の非営利法人が運営)「長珠江デルタでも鶴崗白菜価格の急落、不動産市場の崩壊が全国に拡散」
(*2)2022年2月13日付楼市黄大大「中国の小都市の住宅価格の鶴岡化は、すでに長江デルタにも広がっているのか?」『中国瞭望』(海外の中国人オンラインメディアで、諸外国で影響力のある中国語ポータルサイト)
(*3)2021年10月15日付『zakzak』「習政権は不動産バブル崩壊を止めるか 住宅価格が標準世帯年収の30倍以上に達する都市も」
(*4)2015年12月23日付『サーチナ』(ポータルサイトで、名称はサーチ <search>とチャイナ <China>からの造語)「中国の『鬼城』(ゴーストタウン)50カ所以上、破たんに突き進む不動産開発=青島大教授が警鐘」
(*5)2019年7月18日付『ロイター』「中国の債務がGDPの300%を突破、世界全体の15%に:IIF」

 

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アジア太平洋交流学会会長

澁谷 司

 

(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。

 

【関連記事】

2022年2月17日付本欄 毎年100万人が失踪──「8人の子供の母親事件」が炙り出す誘拐大国の実情【澁谷司──中国包囲網の現在地】

https://the-liberty.com/article/19234/


映画「愛国女子」が2週連続で2位を獲得 好調な勢いそのままに!

2022年03月01日 05時46分59秒 | 日記

映画「愛国女子」が2週連続で2位を獲得 好調な勢いそのままに!

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画像は、興行通信社「CINEMAランキング通信」より。

興行通信社が発表する2月23日から24日までの週末観客動員ランキングで、公開2週目の「愛国女子─紅武士道」(製作総指揮・原作:大川隆法)が2週連続で2位を獲得した。

 

同映画は、ユナイテッド・シネマグループと松竹マルチプレックスシアターズの週末動員ランキングにおいては、先週に続いて、共に1位を獲得。イオンシネマグループでは3位となった。

 

 

『愛国女子─紅武士道』

【公開日】
公開日:2022年2月18日 全国ロードショー
【製作総指揮・原作】
大川隆法
【キャスト】
千眼美子 田中宏明 希島凛 なりたりな 市原綾真 大島さと子 中条きよし 国広富之 西岡德馬
【スタッフ】
監督/赤羽博 音楽/水澤有一 脚本/大川咲也加
【製作等】
製作/幸福の科学出版 製作協力/ARI Production ニュースター・プロダクション 制作プロダクション/ジャンゴフィルム
【配給等】
配給/日活 配給協力/東京テアトル

公式サイト https://hs-movies.jp/aikoku/

©2021 IRH Press

 

【STORY】

ある日、街で芸能事務所にスカウトされた大学4年生の大和静は、案内された事務所で武器を手にした4人の男たちに襲撃される。

 

しかし、大和一心館の10代目道場主である父に鍛えられ、剣道4段・全国大会優勝の腕前を持つ静は、あっという間に相手を倒してしまう。

 

身構える静の前に、芸能事務所の社長を名乗る高山悟志という男が現れる。戸惑う静に高山は、自分の本当の姿は、日本を古来より守りし創造神である天御祖神を本尊とする「日本救済会議」という団体の事務局長であり、この国を守るために活動していること、そして今まさに日本が滅亡の危機にさらされていることを告げるのだった……。物語の舞台はやがて現実世界から霊的世界へ。

 

日本の未来と静自身の命運をかけた激しい戦いへと続いていく。

 

【関連楽曲】

 

愛国女子は往く 〔CD〕.jpg

 

 

主題歌『愛国女子は往く 〔CD〕』
〔作詞・作曲〕大川隆法

〔歌〕篠原紗英

幸福の科学出版にて購入

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天御祖神の降臨〔CD+DVD〕.jpg

 

 

特別テーマ曲『天御祖神の降臨〔CD+DVD〕』
〔作詞・作曲〕大川隆法

〔歌〕大門一也

幸福の科学出版で購入

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紅武士道 〔CD〕.jpg

 

 

イメージソング『紅武士道 〔CD〕』
〔作詞・作曲〕大川隆法

〔歌〕大川咲也加 〔編曲〕大川咲也加、眞島武将

幸福の科学出版で購入

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映画『愛国女子―紅武士道』オリジナル・サウンドトラック.jpg

 

 

映画『愛国女子―紅武士道』オリジナル・サウンドトラック

〔作詞・作曲〕大川隆法

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【関連記事】

2022年2月15日付本欄 2月18日公開の映画「愛国女子」公開記念特別映像が到着

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2022年2月10日付本欄 2月18日公開の映画「愛国女子」の本編映像が公開

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2021年11月5日付本欄 映画「愛国女子─紅武士道」が2022年2月18日に公開決定! 本ビジュアル・特報映像も到着

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2022年2月号 時代は今 愛国女子 ─紅武士道 迫りくる最大の国難 - Part 1

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