アップライトピアノは録音再生自動演奏ができるピアノなので下の両端に普通のピアノにはない電気関係の基盤がついています。
鍵盤を弾くとこれだけのたくさんの部品が連動して弦をハンマーでたたいて音を鳴らしているのですから、本当のピアノは値段も高いしメンテナンスも必要なのは当然です。
安い、調律もいらない、ヘッドフォンが使える、置き場所に困らない等の理由で格安の電子ピアノが最近売れてきていますが、弾いていてやっぱり耳と心に優しくて弾くのが楽しいのは、アコースティックなピアノです。ぽろんぽろんと鳴らしているその音だけでも安らぎます。
グランドピアノはこうやって引き出しのようにでてきます。
学校などで調律していると子どもがよってくるので、中を見せてあげるのだそうです。
ハイテクのエレクトーンやシンセサイザーはパソコンのようにモデルチェンジしていきます。あらゆる音が万能に出せるように錯覚してしまいますが、何をしたいのか、何ができるのか、何ができないのかをきちんと知ってレッスンしないとと思います。
買われる場合も、「ピアノは住宅の制約が許すなら古くても本当のピアノ、エレクトーンは予算の許す限り一番新しい機種」をすすめています。
学生時代にシンセサイザーが出始めて富田勲さんのレコードとかがもてはやされたとき、作曲の先生が、研究していたのを思い出します。「たとえばバイオリンの音、何本重ねても全く同じピッチだとソロにしか聞こえない。わざと変えてはじめてオケのストリングらしい厚みがでる。」とか「これから何十人ものオーケストラはいらなくなるのだろうか??」とか・・・。
ン十年たって、ポピュラーなどのCDでは打ち込み音楽が大勢みたいな状況ですが、コンサートではやっぱり生がいいですよね。