今、大阪は福祉も教育も文化も聖域なき改革ということで、
大阪センチュリー交響楽団 も危機にさらされています。
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去年の第九の打ちあげの時だったか、関西のオーケストラで財政的に成り立つのは
関西の雄大阪フィルと関西フィルだけだと聞いたことがありました。
関西フィルはクラシック界にあって、事務局や藤岡さんが裾野を広げる努力、ファンへのサービスをすごくされていると感じます。(もちろん企業の協賛も受けておられますが。)
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藤岡さんの言葉、
当たり前のことだけど"裾野"を拡げる ( =沢山のかた達に支持される、と同時に新しい才能も沢山産まれる = 聴衆が増えれば先端的なプログラミングもできるしオーケストラの能力も上がる) ことが今のクラシック界に最も大切なことだと痛切に思う。
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本当にその通りだと思います。
音楽家からのそういうクラシックファンを増やすアプローチ、努力は不可欠です。
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しかし、
文化は「なくても生きていけるでしょ」みたいな脆弱さをもっているがゆえに、(本当は文化は人間を人間たらしめるものだと思うのですが)、
いいときは利用されるけど、事情が変わると、
ポリシーも順序も覚悟もない中で、
「オーケストラはお金がかかるからつぶしても仕方ない」
とあっさり切られてしまうのではあんまり。
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今の時代、
民間でも、お金がかかるから、採算がとれないから・・・リストラ、平気で首を切る・・が当たり前になり・・、
私がお世話になっているお店も、40代以上の男性社員さんは次々に・・という感じでしたが。
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昔行きつけのお寿司屋さんにもらったカレンダーに載っていた企業訓、
「社員は3倍働け。社長は10倍働く。」
が、頭の隅に残っています。
人格も仕事への向かい方も心から尊敬できるトップがいて、だれもが死にものぐるいでがんばったけれど・・
という最後の最後になら、涙で納得するかもしれませんが。