12月5日、宝筐院で素晴らしい錦秋の庭園を楽しみ、次に厭離庵を訪ねました。
こちは通常非公開のお寺で秋の紅葉の時期にだけ公開されます。
山門を入ると紅色や黄色の艶やか紅葉が迎えてくれます。
書院の前を通り本堂へと続く石段の脇に藤原定家の塚があります。
本堂への階段を上がると高台に本堂があり、ご本尊の如意輪観音菩薩像がお祀りされています。
厭離庵は臨済宗天龍寺派の寺院で、藤原定家の小倉山荘跡候補のひとつで定家が百人一首を編纂したところと言われています。
のちに荒廃してしまい、江戸中期に冷泉家の援助で修復します。
霊元法皇から厭離庵の号を賜わりますが、その後再び衰え、明治に入り復興されます。
書院のほか、茶席時雨亭、定家塚などがある。(非公開)
明治四十三年白木屋社長大村彦太郎氏が佛堂と庫裡を建立され山岡鉄舟氏の娘素心尼が住職され以後尼寺となっているようです。
書院の隣にある茶席時雨亭です。
書院前の庭園には遅れて色付くもみじがあり、見事な紅葉を見せてくれます。
なんといっても、例年12月の落葉期の散り紅葉は風情がありまさに絶景です。
書院の縁側に座ってゆっくりする観賞しているとまるで別世界にいるかのように思えて来ます。
現在の建物は明治期に復興されたもので、本堂には如意輪観音を祀り、天井には西村公朝氏の優しい飛天の絵も描かれている。見学は庭園・茶室・本堂のみで、建物内への入室しての見学は不可になっています。
こちらの御朱印は他のお寺とは違い定家の和歌を書いて頂けたます。
次に京都では"嵯峨釈迦堂"と言われている清涼寺へと向かいます。
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