カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

自衛団なら簡単に鎮圧できるのだが

2008-07-21 | 時事
 竹島が日本の領土であると教科書に載ったということで、韓国世論が色めきたって怒っているようで、まあ世論はいいとしても、政府としても激しく怒って日本にある領事館の領事が帰国したまま戻ってこないだとかのヒステリーぶりなんだそうである。何でここまで怒らなければならないのかという疑問に対する解説の理由としては、韓国の人はキムチを食うからだということが一番の理由のようだった。まあ、それなら仕方がないなあ、と日本人としては納得しなくてはならないらしい。
しかし少しばかり韓国の弁護をすると、これを疑問のままに異常行動として煽るように報道してしまいすぎることもなんとなく下品さを感じる。日本が別に右翼化しているわけではないが、日本の「駄目じゃん韓国」報道ぶりは、ほとんど右翼思想を代弁しているかのようだ。結果的にそういったものが世論形成されていくということもあるのだろう。以前から竹島問題でいじめられている島根あたりの漁民にはほとんど気にしてないくせに、こういうことになると神経過敏になる(まあ無理もないが)のは、著しくバランスを欠くようにも思われる。歴史的に何にもしてこなかった代償を払わされているわけで、今まで黙認していた身内の政治家を糾弾すべきこともあるだろうと思う。
 竹島は日本の領土として間違いがないにしろ、韓国が実行支配しているのは事実である。同じように北方領土だってロシアが実行支配したままだ。ロシアなんて日本の言うことを鼻から聞く耳さえ持っていない。話を持ち出すと不快感まで表明するふてぶてしさだ。はっきりと竹島よりタチの悪い支配の仕方であるにもかかわらずである。思うに領土という問題は、どんな国民だって下品にしてしまう魔法があるらしい。
 まあ、見ての通り実行支配というやつが、実質上力が強いものらしいということも見て取れる。これをどうにかしようとしたら、一触即発の危機にもなりかねない。以前北方領土は金で買うことが検討されたこともあったようだが、もともとの陣地を買うのはどうかということで結局もつれたままになってしまったこともある。せっかくのロシアの意向をむげなく蹴ってしまったのだ。今は実質上それ以上というか天文学的金額の援助がなければ話し合いのテーブルにもつかないということのようだから、日本という国はまったく外交という点で何も成果をあげられない国なのである。国土でさえ本気で取り戻すことが出来ないのは、話し合いというものが交渉だということを理解していないだけなのであろう。
 いづれにしてもそのままでは解決しないわけで、公益的な妥協点が何であるかということのほうが重要であろう。共同管理というか、共同開発というか、以前に鈴木宗男がやろうとしていたようなことが結局は近道だったかもしれないとは、なんとなく皮肉なものだと思うのであった。
コメント
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