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胃を小さくするダイエットがあるらしいと聞いて、オーストラリアの医学的な手術を伴う(実際に胃を縛って小さくするらしい)ような抜本的なものかな、と思っていたら、単に食べ物を残して習慣づけるというものでした。少量食べる習慣作りによって胃袋自体を小さくできるということらしいです。
実際に胃が小さくなるのかということについては、僕にはよくわからない問題だし、正直言ってかなり怪しいとは思うにせよ、しかし、このダイエットには成功のカギとなる大きなポイントがあるとは感じました。このダイエットでは最初から量を減らすということ言っているのではなく、食べようとしているものを二割残すというルールの方が重要だからです。ご飯なら茶碗の二割、おかずも二割食べ残すということをルールにしています。このこと自体は実にシンプルですが、実行があんがい難しいことは予想されます。
残すという罪悪感(作ってくれた人や、食材そのものに対するもったいない憐憫)との格闘があるからです。そんな無駄なことするくらいなら、最初から少量選択する努力をすべきだというお叱りをいう人も当然いることですし、まさにそれが正論です。
しかし、やはりこれはルール通り残すことに成功のカギがあることは間違いがありません。たとえ少量選択したとしても、さらにその分量の2割を残すということができる人のみ、このダイエットを理解しているといえるでしょう。
もともと食べ過ぎるというのは、残さず食べるという行為も含んでいるのです。普通のイメージとしては、日常に食べている分量プラス何か手を付けているということが食べ過ぎという行為のように思われるかもしれませんが、いまや、ごく普通に三食食事を摂るという行為自体が食べ過ぎている要因である可能性を排除できていません。何故ならダイエットの経験のある人の誰しも感じることでしょうけど、食べないダイエットが健康に悪いということで、しっかり食事を摂った上でダイエットを実行していて、それで本当にダイエットが成功しているという人は、本当にごくごくごく少数であろうということであります。やっぱり食べない工夫をする以外方法が無いということに気づかない限り、結局減らしたという実績をつくることは不可能だと思います。
そのためには食べないルールをいかにシンプルにつくるか、ということがはるかに重要です。胃を小さくするというダイエットということですが、実際には日頃から食べない方法を目に見えて具現化しているルールの方が重要である、という見本的なダイエット方法となんだと思いました。