カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

犬はどれくらい賢いか(その2)

2014-11-12 | 散歩

 犬の嗅覚が優れているらしいことは見ていても分かることだが、散歩中にあちこちかぎまわって本当に楽しいのだろうか、という疑問は湧く。特に他人(他犬)の糞尿を熱心に嗅いだりして、まことにいい趣味とは言い難い。聞くところによると、これでテリトリー確認をしているようだが、尿のかけられている位置で相手の体格もおおよそ分かるし、性別はもちろん、年齢や健康状態も分かっているらしいといわれる。そんなことがわかっていると考える人間もおこがましいものだが、でもまあ、そんなようなことをフムフムとにおいをかぎながらリサーチしているというのは、なかなかに感慨深いことかもしれない。今日はあいつとあいつがここに来たらしいな、とか、これは数日来てないようだとか、熱心に嗅ぎながら考えているものなんだろうか。ある程度匂いを嗅いでいると、確かにそれなりに満足そうな顔をしているので、少なくとも糞尿を臭いと思っているわけでもなさそうだ。それならばいったい、臭いという匂いは何なのか?という疑問も湧く。人間の臭いという思いと犬の臭いという思いが違うのであるならば、臭いという普遍さは無いということになる。もっとも人間界だけの事情に首を突っ込んで犬嗅覚問題を語ることに意義があるものかどうかということもあるので、あえて疑義をはさむ方が問題なのかもしれないけれど…。
 ところで犬にもやはり苦手だったり嫌いなにおいというのはあるようだ。嗅覚が鋭いのだから刺激臭には比較的弱いとも言われる。酢などは特に嫌いなようだ。嫌えば逃げるのでそれでもわかるけれど、実は嫌いな匂いは右の鼻の穴で嗅いでいるのだという。そうしてなんとなく嫌っているときは尻尾の振り方も右に寄っているらしい。そんなことを調べた人も調べた人だが、面白いので尻尾の振り方は観察してみるといいだろう。少なくとも尻尾を振っているから喜んでいるとは限らない。人間は犬との付き合いで相手の感情を読むという能力を発見した疑いもあるそうで、犬の観察から人間の進化やコミュニケーション能力、特に他人の顔色を読むなどを磨いたらしいとも言われている。一緒に散歩をすると個人の能力が高まるかどうは疑問だが、人間進化には貢献できるのかもしれない。嗅覚も人間もちょっと不思議である。
コメント
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