Go to トラベルもいろいろあって難航している様子だが、こういうのに水を差されることで息の根を止められたような感じになっている人たちもかなりいるのだろうと思う。まったく残酷なことだと思うが、大衆というのはそもそも残酷なのである。
そういうのは背景の一部だが、それなりに長期化されてきて、本当に苦しい事情が表面化してきている。実体経済とのタイムスパンがあるので、これがすでに始まりなのかどうなのかははっきりしないけれど、じわじわ来ていることは間違いないなさそうだ。それでも行政の財政出動は規模も大きいので、何とかそれを持ちこたえさせている傾向は分かる。少なくとも株価などの指数では、そのあたりは思ったより強気なのかな、とは思う。地方経済との乖離も感じるし、この機会に伸びるところも無いではないので、天秤の軸からどのあたりがいいのかははっきりしなくても、バランスが何とか取れるということもあるのかもしれない。
ところで、それでも精神科の受診や、それ以前の引きこもりのような状態に陥っている人が、着実に増え続けているということも聞いた。事情があってそのような人を支援する団体の活動での訪問自体が減ってしまって、現場はかなり深刻な状態になりつつあると警鐘を鳴らしている人もいた。なるほど、そういうところは、確かにくすぶり具合が危険域にある可能性がある。著名人の自殺などもあったので、直接関係ない人が多いだろうとは言え、連鎖しやすい飽和状態であるとしたら、これは少し警戒を強める必要があるだろう。SNSの誹謗中傷問題で議論が止まると、その実態を見誤りかねないのではなかろうか。
それというのも、なんとなく覚えがあって、なかなか身内では難しいという話は聞いたのである。失業や学校の関係など、いわば公然と引きこもりを助長されているようなことになってしまって、本当に部屋からも出てこなくなって困っているということだった。専門というか、いろんなところに相談して、ちょっと寄ってくれるようになったところがあったそうだが、やはりその頻度が減ってしまって、もう一切反応がなくなったというのだ。困っているが、そうなると更に親子関係が悪化しているような感じらしい。身内というのは感情的にどうしても正論で話をしてしまうので、引きこもっている人にとっては、さらにひどい障壁になりかねないのである。悪循環である。しかし新たな関係性は、とても作れそうにない。何かあちこちで、時限爆弾のスイッチが入ってしまったような感じに、なっているのかもしれない。
こういうのはコントラストもそれなりにきついようで、みんなは楽しいのに、なんで俺だけ……、なんてことになるとますますこじれそうだ。しかしこのままいつまでもいいわけが無いのに、むしろ便乗して抜け出せもしない。そうやっての閉塞感があるからこそそうなってしまうというのがあるわけだが、やはり一般的にいい材料を見つけることも難しい。
最終的には、それでもあきらめないということなんだろうけど、なんか個人的にでも楽観的になれるようなことを考えないといけませんね。まあ、あんまり考えないのも手かもしれないけど。