先日、私立中高一貫校に通学しているわが子が、
授業中、先生が雑談で、
「ここの〇〇県の正社員平均年収は300万円、
世帯年収は、500万円行かない家庭が多い。
まずは、それ以上の収入になれる職業は何か、調べて、
将来の進路を決めていくと言う方法もある」
と言われたそうです。
わが子は、まだその金額が実感できない。
でも、子どもなら、それは当たり前とまで行かなくても、
結構多いと思います。
特に私立中高一貫校の場合、周囲は、医者や会社経営者、
夫婦で公務員と、世帯年収は、想像するだけでも、
1000万超えは多い。
実際、進路も、どうしてもお金がないから、
国公立しか受験させないと言う家庭は、
かなり少数派なのです。
大抵私立を3校以上受験します。
ですから、自分の家はともかく、
「お金がないから、進路を狭める」
と言った感覚があまりありません。
※我が家は、地元平均そこそこ家庭
確かに、県内はかなり低所得です。
一般的に高給取りと言われている、
銀行や証券会社、新聞社さえも、平均は400万円台です。
民間企業で、400万円台は、
先日、県内トップ50位企業を見ましたが、
30社しかありません。
地元で割りと大きな会社と言われる企業でさえ、
300万円台です。
ですから、親は県外の大学への考えが根強いのです。
県外へ進学して、就職、結婚。
でも、大学費用や生活費という壁にぶつかります。
ですから、地元の県立高校は、年に4回も、
奨学金の話をします。
友人が言うには、
「まず同じクラスで、全く奨学金を受けていない生徒は少数派」
とのことです。
平均年収300万円、世帯年収500万円ですと、
手取りは、勤務形態にもよりますが、
手取りは約400万円と言ったところ。
それに合わせて生活していけば、
仕送りできる金額は、かなり厳しい。
ですから、奨学金を借りたり、バイトをする。
卒業後、返済のため、生活は厳しくなる。
今の奨学金返済問題は、自分だけでなくなってきています。
夫婦が返済し、子どもが進学の時、借りていく。
特に若い夫婦はそういう傾向にあります。
要するに、奨学金を借りているのが、
一家に3人、4人存在しているのです。
ですから、少しでも安定が見込める職業に、
人気が集中しているのだと思います。
わが子が、この先どうなるのかは、全くわかりませんが、
なるべく借金は背負わせたくないと考えています。