ネットやニュースで「撤廃するかも」と言われている
「103万円の壁」いつからなくなるか?
結果から話しますと、
24年11月6日現在は、
まだなくなることは決定していません。
あくまでも議論です。
では、なぜなくしたいのか?
そもそも年収103万円までは、
給料天引き対象の税金や保険を
払わず、配偶者の扶養に入れます。
働いた分がほぼ手取りとなります。
住民税がありますが、ごくわずかです。
これは配偶者だけでなく、
アルバイトをしている学生も対象です。
ここ近年、この103万円の壁を意識しているために、
「働き控え」をしているのでは?
ということで、大企業を皮切りに、
徐々に厚生年金の支払いを拡大しています。
それにより、もっと長く働こう!
稼いで年金を納め、お金を使って
経済を回そう!
という政府の思惑があります。
私は田舎に住んでいるせいか、
地域柄なのか、
周囲に好んで扶養内で働いている人を
ほとんど見たことがありません。
企業の時にひとりパートさんがいましたが、
あとの方は、16時や17時まで働いていました。
こうなると、もう扶養内では収まりません。
また、この扶養内のパートさん、
不景気で真っ先に切られました。
田舎は大手企業が少ないので、
20年前、家族手当が充実しているのは、
ごく一部の企業と公務員ぐらいでした。
それもあり、働く人が多かったのかもしれません。
103万円の壁が有名ですが、
実は壁はいくつかあります。
次が106万円。
これは、社会保険加入対象です。
ただ、これは、継続して勤務などの決まりもあり、
全部が全部とはなりません。
次が130万円の壁。
図にすると、こんな感じです。
現在は従業員50人以上は、
厚生年金加入対象なので、
あくまでも考え方と思って下さい。
今は、最低賃金が上がったので、
扶養内で働くことそのものが、
本人も企業も大変になっています。
例:時給1000円なら月85時間程度です
シフトを組むのも大変です
実際私は両方働きましたが、
社会保険加入すると、
かなり手取りが減ることに、
驚きました。
扶養内で働く人の気持ちがよくわかりました。
昔は分岐点は150万円でしたが、
現在は170万円です。
こう考えると、長時間労働が得。
確かに損得で見ればそうですが、
扶養に入っている人は、
配偶者が転勤族や子どもが小さいなど、
それなりの理由も多いのです。
一概に得だから働き控えではないので、
この辺りの対策も政府は必要かもしれません。
そのレベルの高さに脱帽です。
専業主婦という言葉を知らない人が増えると思います。
「結婚しても働くに決まってるやん」ですね
専業主婦、職業欄でなくなっていくかもしれませんね。