kosakuの雑念

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湾岸産油国

2010-08-19 00:50:59 | 日記
「湾岸産油国 レンティア国家のゆくえ」(松尾昌樹著、2010年)を読む。
まったくもって知らないことがあまりにも多すぎて、息抜きできる部分が少ないが、政治的経済的考察が面白すぎてサクサク読める。
中東諸国を通じて日本を語るみたいなウザい現代社会批判もなく、とにかくバーレーン(本書ではバハレーン)とかUAEがいったいどんな国なのかがわかるようになっている。
著者は頭が良いというか、こういうのを”知力”というのだろう。
昔読んだ田中美知太郎のなんかの本で関東大震災についての記述があり、確か「震災は中小資本を整理する作用をしたのだろう」とか書いてあって、あまりにザックリした物言いにギョッとしたことを思い出した。
結局、マクロ的視点は心臓に悪い。