日本のテレビのなんとも言えない中身の薄さについては、もう数十年もかけて進行中の事態であって今更元に戻るとも思えないのだけれど、これはこれで世界の最先端を走っているのではないかという考え方もできるのではないか。おそらくなのだが、どの国においてもテレビはお金が無くなれば、芸人やら元スポーツ選手やらアナウンサーやらが、ワイワイガヤガヤ内容があるんだか無いんだかのおしゃべりを繰り広げる番組がどんどん増殖していくことが予想できる。ロシアのウクライナ侵攻をキッカケとした経済的混乱の帰結は分からないが、世界的にお笑い芸人の時代になるのではないかと思う。有料放送を契約できる人とできない人の文化的断絶は進んでいくだろう。