「キミの犬歯は口の中でどう収めているの?」、等の質問を受ける。うむ、ボクの歯を紹介して説明する。また、働きも人とはちょっと異なる。しっかり勉強してくれたまえ!
① 切り歯:前歯のこと。ほとんど、使わない。
② 犬歯(牙):獲物を捕らえたり、引き裂いたり、把持(はじ)する。人の、「糸切り歯」とほぼ同じ場所だ
※ 長い牙(犬歯)は、下はあごの内側、上は外側へ収納している。
③ 前臼歯4本
④ 後ろ臼歯2本
臼歯の6本の中で、(上顎の)第四前臼歯と(下顎の)第一後臼歯の一対のみ使われる。この一対で、肉を切り裂くので、これを裂肉歯(れつにくし)と呼ぶ。
※ 臼歯だが、人間のように“臼(うす)”の形状ではなく山型の形をしている。ボクは、時々草も食べるんだが、とても苦労するんだ!
◇ 野球の硬球でも犬歯でしっかり把持(はじ)できるよ!
【犬の歯】
犬の歯の、咬合(こうごう=噛み合わせ)は、ほとんど無い。本来、肉食動物の犬は、牙である犬歯で相手をしとめ、後臼歯の1本で、大まかにかみ砕いて、飲み込む。
このかみ砕く、後臼歯は、裂肉歯(れつにくし)とも言われる。臼歯と言っても、その形は鋭くとがっており、上下の歯が微妙にずれた噛み合わせのため、ちょうどハサミで紙をチョキンと切るように、肉を切り裂くのに適している。
【写真一覧】
◇ 歴代のワンちゃんの乳歯
◇ 犬歯の復活(永久歯)
◇ 犬歯の乳歯
◇ 犬の乳歯