今回は、カラーだ。正式にはオランダカイウ(オランダ海芋)でサトイモ科の属の一つ。ん?「カラー」って“襟”のことか? うむ、カトリックの尼僧の白い襟に似ている事からつけられた英名という。
<2018年6月4日>
◇ ここは、若松・高塔山だ。どこに咲いているか分かるかな?
◇ ボク(小次郎)目立つけど………。白い花が1輪咲いている。
他を探してみよう。
◇ オッ、あった。
<2019年5月13日>
同じ場所の2019年の様子。
◇ おーい、小次郎くん、そっちじゃないぞ!
◇ そうそう、もうちょい、こちらだよ。
◇ うーん、何を探しているの? 花(カラー)に興味がないのかな? しょうがない、花に着目しよう。
◇ おー、こんな花なんだ。ちょっと、勉強しておこう。
オランダカイウ(海芋)のなかで、仏炎苞(ぶつえんほう)や葉が美しいものが観葉植物として栽培され、園芸ではカラー (calla) 、またはカラーリリー と呼ばれそうだ。
【calla(カラー)】
“カラー”は英語の「Color(色)」又は「Collar(襟)」が思い浮かぶが、花のカラーは“Calla”で綴りが異なる。もっとも、英名はカトリックの尼僧の襟(Collar)からと言われるけど。なんで綴りが違うのかな? チコちゃんに聞いてみよう。
【仏炎苞(ぶつえんほう)】
◇ 植物の肉穂花序(にくすいかじょ)を包む大形の「苞(ほう)」を指す。
◇ 仏像の背後にある炎をかたどる飾り(光背・後光)に似ている事が由来。
【不動明王の仏炎】
仏炎の例を見てみよう。※ ネットより引用
不動明王は、忿怒の相で悪を仏の道へ導く決意を示し、①光背の「火炎」は煩悩を焼き払い、②「右手の剣」は人々の煩悩を断ちきる。③「左手の縄」は煩悩から抜け出せない人を吊り上げてでも救い出すためのもの、という。
【オランダカイウ(オランダ海芋)】
◇ サトイモ科オランダカイウ属の総称。一般的な呼称のカラーは旧属名に由来する。エチオピアの国花で、リリー・オブ・ザ・ナイルとも呼ばれる。
◇ 原産地:南アフリカ 江戸時代後期に渡来。当時は「和蘭海芋」と呼ばれ、これが和名(オランダカイウ)となっている。
◇ 開花期は6月~7月 花の色は白、ピンク。
【名前の由来】
◇ オランダカイウの「カイウ」はミズバショウのこと。オランダは海外から渡来の意味。カラーは旧属名の「Calla」から
◇ 「Calla」はギリシャ語の「カロス(美しい)」が語源で、カトリックの尼僧の白い襟に似ている事からつけられた英名。
ふーん、カイウは、ミズバショウなんだ。仏炎苞をネットで調べると、有名なのはアンスリウムという。ネットを調べるとあった!
◇そう言えば、これ、見たことあるなあ。
他に、ザゼンソウ(座禅草)やムサシアブミ(武蔵鐙)もヒットした。実物を一度見てみたいものだ。
元に戻って、再度、小次郎とカラーを見ておこう。
◇ 葉と花がしっかり分かる
◇ 花は確かに「仏炎」だな。
お終い。