ハマボウを種子から育てて花が咲くまでを紹介する。『ハマボウは内湾海岸沿いに育つ“塩生植物”』だし、自宅で育つ? とも思ったが無事育ったよ。ボク(小次郎)、ズーッと見守ってきたよ。苗木はかわいいねえ! ん? ボクの方が可愛いって? 世辞でも嬉しいなあ!
<2014年7月11日(花)、9月27日(種)>泉川・ハマボウ群落
まずは、種を頂いた泉川ハマボウ群落を見ていこう。開花は7月~8月。実(種)は9月末~
◇群落のスタートポイント。「泉川自然博物園」「はまぼう夢の里」の看板がある。
◇泉川の川岸にぎっしり咲いている。
◇川沿いを花を鑑賞しながら歩いて行く。
イチオシの構図。※ 夕方のNHK福岡でも紹介していたよ。
花を見ておこう
改めて、ハマボウの勉強をしておこう。「花びらが螺旋状(らせんじょう)に重なり合う」のが特徴らしい。
【ハマボウ(浜朴or黄槿)】
◇ アオイ科フヨウ(ハイビスカス)属の落葉低木。海に近い所に生える。
※ ハイビスカスの仲間で花の形が似ている。
◇ 原産地:日本(関東以西)、韓国
◇ 樹高は1 - 3mで、枝はよく分かれ、株の内側はうっそうと茂る。
◇ 開花期は7月~8月
◇ 花は黄色。花弁は螺旋状に重なりあい朝開いて夕方には萎む一日花。花は萎むとオレンジ色がかる。
◇ 果実は先が尖った卵形の蒴果で、10~11月頃、褐色に熟し裂開する。
【名前の由来】
ハマボウの語源は「浜辺に生えるホオノキ(朴の木)」の意にとられ、漢字も「浜朴」と書くが、(植物学者の)牧野富太郎は「ホウ」の意味を不明とし「フヨウ(芙蓉)」の転訛ではないかとしている。(出典:Wikipedia)
【泉川のハマボウ】※糸島市HPより
ハマボウは関東以西の本州、四国、九州と韓国の済州島に分布するアオイ科フヨウ属の落葉低木です。7月から8月ごろに直径5センチメートルから8センチメートルの淡い黄色の花をつけます。この植物は海流を利用して分布を広げることができ、河口付近や内湾岸に群落を形成します。
ハマボウはかつて、西南日本の海岸部に一般的にみられる植物でしたが、護岸工事や河川改修等によって、全国的に減少しています。福岡県においても多くの群落が消滅しており、『福岡県レッドデータブック2011』では、ハマボウが絶滅危惧2類、ハマボウ群落がカテゴリー3(破壊の危惧)に指定されています。
このような状況の中、泉川では、約1kmにわたる両岸に730株のハマボウが存在しています。ハマボウの株数が500株を超える群落は全国的に珍しく、本群落は北部九州最大の群落といえます。
◇ 地図を示しておく(Googleマップ)
<2014年9月27日>種が出来る頃
◇9月27日には、花は、ほぼ、終わり、実ができている。が、花も一輪咲いていた。
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それでは、種から開花までだ。
< マイナス1年目(種子採取) 2014年9月27日 >
◇採取した実から種を取り出し(ビニール袋に)保管して、翌年の春に蒔くことにした。「塩生植物」「泉川の水辺で、満水時には水に浸かる」ので、家で育てられる? と不安になる。
< 0年目 2015年 >
4月にプランタンや鉢に種を蒔く。水を切らさないようにたっぷりとあげた。
◇2015年6月15日 発芽しているのを見つけた。とても嬉しい!
◇ ズームしてみた。一生懸命、土を押し上げて伸びてきたようだ。
◇2015年10月 もう秋。余り大きくならない。葉が全て落ちて、つまようじのサイズの枯れ枝みたいになり、ちょっと不安になる。
< 1年目 2016年 >
◇2016年5月 冬は枯れ枝みたいになっていたが、若葉が出てきた。おー、と嬉しくなる。
◇2016年7月 夏になって葉も増えてきたが枝が細い。 ボチボチ地植えが良いかも。
◇ 7月20日に地植えした。レッドロビン(生け垣)と沈丁花に挟まれ目立たない!
◇ズームしてみる。 地植えにすると、ドンドン伸びた。
◇ 一ヶ月後(8月28日)にはずいぶんと大きくなった。一番大きいのはボク(小次郎)背丈を超えそうな勢い。
◇ 初冬(11月30日)に、鉢植えと育ち具合を比較してみた。※鉢植えの葉は殆ど落葉している。
< 2年目 2017年 >
◇2017年7月6日 始めて花が咲いた。うむ、満2年で咲いたことになる。因みに、ハブランサスも2年、ネムノキは3年だった。
◇ズーム 一輪だけだけど感慨深いものがある。
◇ 別な角度。木の高さは1.5m程。生垣のレッドロビンの方が高い。
◇ 花を手前に。ん? ボクは引き立て役か? ま、いいか!
◇ 午後2時 一日花(朝咲いて、夕方しぼむ)なので、一番開いている時刻だ。
お終い
【写真一覧】
◇泉川(雷山川) 群落
◇1日花の生涯
◇種から花が咲くまで2年
◇ 庭のハマボウ