年間500店以上を食べ歩く飲食店プロデューサーの食日記

仕事柄、日本中を飛び回っていて、その出張先での外食を日記にしています
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JR大村線彼杵駅:『宗庵よこ長』   温泉水がお豆腐を溶かすことで仕上がるトロミがある湯豆腐を初体験

2017-02-11 23:30:42 | 九州・沖縄
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先日、従妹とランチをしていたときに、彼女の実家がある長崎へ帰省するとどうしても食べたくなるものに温泉湯豆腐なるお料理があると言うのであります
ワタシにとっては初めて聞くものだったのですが、嬉野温泉へ行くと、どこのお店でも普通に提供されているほどに浸透しているものだということでありますし、食べることが大好きな彼女がわざわざ食べに行くのだと聞けばそれを体験ぜずにはおれず…



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友人にわがままを言って嬉野までドライブしてもらうことになったのですが、そこは佐賀と言っても長崎との県境に近いところでありまして…
約2時間ほども掛けてやって来たのでありますから、温泉湯豆腐発祥の店とも言われる1957年創業の『宗庵よこ長』さんを訪ねることにいたします
お店は建て替えられているようで老舗と言った佇まいを感じることはありませんでしたが、ココで使われるお豆腐は湯豆腐に最適な固さになるよう調節した木綿豆腐を先代の実家から取り寄せているのだと言いますから期待も高まるところであります


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湯豆腐以外にも、おうどんやおそば、丼ものなど幅広い商品が用意されていましたがそれには目もくれず…
看板料理でもある湯豆腐のラインナップから最も豪華である、お刺身付の特選湯どうふ定食をいただくことといたします
そもそも温泉湯豆腐とはその名の通り温泉水でお豆腐を煮込んでいるのだそうで、アルカリ性である温泉水がお豆腐を溶かすことで白濁し、それにトロミが出てきた頃が食べごとであるとのことであります


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海老やお野菜などは専用のタレに浸けていただき、お豆腐そのものは白濁した温泉水でいただくのだとのことでありまして…
シンプルではあるのですが、その温泉水がとっても優しい味わいであり、身体に良いものを食べているような気になります


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お刺身はハマチに甘海老とイカが盛らる3点盛
それほど豪華さはありませんが、隣県の長崎はハマチの産地でもあるということで、その新鮮さもあり歯応えのある食感がとてもおいしいものでありました



今日はこの温泉湯豆腐をいただくことだけを目的に嬉野までやって来ましたが、次回のチャンスがあれば温泉にも浸かってゆっくりとした時間を過ごしてみたいものでありますね
もちろんその際にもこの湯豆腐は必ずいただきますよ



【宗庵よこ長】
佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙2190
0954-42-0563