こんばんは。
秋田県横手市十文字町の地産地消デリカテッセン「紅玉」の高橋です。
本日、あるご縁がきっかけで、
雄勝酪農農業協同組合さんよりご訪問いただきました。
今回、中村房司 代表理事と酪農に関わる様々なことを伺いました。
ごく真っ当な牛乳を生産する事が、今の日本では大変難しい事なのだということが、お話を伺っての感想です。
乳牛にストレスを感じさせない環境をつくることの気配り。
エサの高騰、下がり続ける乳価、結果廃業せざるを得ない酪農家が増えて来たこと。
何故、低温殺菌にこだわるのか、またいわゆる「濃い」牛乳の正体とは何か。
夜に乳を搾った牛乳、いわゆる「ナイトミルク」の面白い
効能。
数年前からチーズ作りに取組み、試行錯誤の末どうやら商品化の目処がついてきたこと。
などなど…
そして商品のサンプルをいただき、試飲させていただきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/fa/398fab45f9314f79fd6454e2c07e5913.jpg)
▲あっさりとした飲み口でごくごく飲める牛乳です
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/40/18ece57a67b7353ca18d5e9409a0184f.jpg)
▲可愛いイラスト、「低温殺菌」の表示
とても美味しい牛乳でした!
ところで、この牛乳のパックに書かれていた表記、「遺伝子組み換え飼料は使用しておりません」のことについて質問すると代表理事は顔を曇らせつつ、今起こりつつあることを教えてくれました。
「牛の飼料が今から10年程前、事前の知らせもなく、知らぬ間に『遺伝子組み換え』になっていた」
「遺伝子組み換え飼料について不安を覚えた為に『非遺伝子組み換え飼料』に変更した」
「現在、トウモロコシなどは非遺伝子組み換え作物が普及しているが、綿実などは既に遺伝子組み換え作物が普及している」
「雄勝酪農では食の安全を保証する為にやや高価だが『完全非遺伝子組み換え飼料』を調達している」
「しかし、現在酪農飼料の流れは『遺伝子組み換え飼料』を容認しようとする流れであり」、
「本来、食の安全に取り組むことを標榜している団体ですら、それを容認する動きにある」、
「雄勝酪農がやらなくては誰もやらないかもしれないという使命感に支えられて頑張っているということ」。
なんとも恐ろしいお話だと思うと同時に、矛盾に真っ向に立ち向かう雄勝酪農さんの信念を私たちは応援したいと思いました。
最後に代表理事が実感を込めて言われた「人とのご縁にいかされて、今も酪農に取り組んでいる」というお言葉に、私たちも深く感じ入りました。
デリカテッセン&カフェテリア 紅玉
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