技術移転の方法一つにしても、韓国は高飛車なやり方で相手国や相手企業などの怒りを買い、中長期的に関係をご破算にするのに対して、台湾は非常に上手に行います。
10月29日午前に韓国の中央日報日本語版が次のように伝えました。
『米国の核心技術移転拒否で韓国型戦闘機(KF-X)事業の支障が懸念される中で、防衛事業庁が2013年に「米国から技術移転されない場合、『オフセット履行保証金』の没収などの強制手段を確保する」と国会に報告していたことが明らかになった。
オフセットとは武器を売る国が技術移転などの見返りを購入国に提供する国際武器取引業者の慣行だ。防衛事業庁はオフセット時に技術移転などが約束通りされるよう履行保証金を受け取っておくという説明資料(オフセット交渉結果)を李庸傑(イ・ヨンゴル)庁長時代に国会国防委員会に提出した。
28日に公開された説明資料によると防衛事業庁は、「KF-Xは韓国の基盤技術を最大限に活用し、一部不足した技術はF-X(次期戦闘機事業)オフセットなどを活用して開発を推進する予定」と明らかにした。その上で「オフセットの『FMS』(対外軍事販売)、『商業購買』方式とも防衛事業庁が航空機メーカーとの直接交渉を通じて合意覚書を締結する」と説明した。FMSとは米国の同盟国が武器を購入する時に米国政府が代わりに購入して譲り渡し、同盟国がその後に費用を支払う方式だ。代わりに技術情報は提供されず、装備分解も禁止されている。FMSには「ヨッキーウェーバー条項」も含まれている。米国が武器を海外に売る際に自国の開発支障にともなう負担を米政府が責任を負わないようにする、武器購買国に不利な方式だ。(中略)
だが、履行保証金没収措置まで取り上げた防衛事業庁が2014年9月にロッキードマーティンと締結した了解覚書(MOU)には4種類の核心技術に対する履行保証金は1銭も設定されなかった。履行保証金を強制するという防衛事業庁の報告は結果的に守られなかった。
空軍関係者は「核心技術4種類は米政府の輸出許可の可否が不透明だったために技術移転価値に基づく履行保証金設定をできなかった」と釈明した。』
韓国の技術移転が見え見えで、禁止されているブラックボックスの開封すら平気で行う連中に警戒したり保証金の設定をしない厳しい処置をしたりするのは当然でしょう!!
それに対して、台湾は、韓国がF-16の近代化改修が暗礁に乗り上げている中で、順調なようです。
10月23日夕方、中央社フォーカス台湾が次のように伝えました。
『与党・国民党の林郁方・立法委員(国会議員)は22日、主力戦闘機F16A/Bの改良を、早ければ2017年から開始する計画を明らかにした。総費用は1100億台湾元(約4100億円)。
林氏によれば、改良は国産戦闘機「経国号」の開発・製造などを手がけた漢翔航空工業が毎年25~28機のペースで実施。2022年までに完了させる予定だという。
製造元の米防衛大手ロッキード・マーチンは現地時間21日、アップグレード型「F16V」の初めての飛行試験をテキサス州フォートワースで成功させたと発表。公開された機体番号から国軍保有のF16Aではないかと台湾で話題になっていた。
改良の最大の特徴は最新型レーダー「アクティブ電子走査アレイ」(AESA)の搭載。空中と地上の目標を同時に探知、追尾する機能を持ち、複数の対象をロックオンできる。
台湾は1990年代にF16A/Bを150機購入。145機が現役で、一部は米国で訓練やテストなどに使用されている。』
韓国と台湾の技術移転の方法の違いは朴槿恵大統領と馬英九総統との理解の有無の差だ!!
F-16の改修価格ですらも、韓国は台湾に比べて高い価格が設定されているのは、韓国は信用されていない証拠だ!!
朴槿恵大統領よ、現状を把握しているのであれば、何でも日本や米国の言う事を聞かなければ、韓国の明日はない!!
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