12月2日未明に産経新聞が次のように伝えました。
『JR山手線の新型車両E235系のトラブルが相次いだ問題で、JR東日本は1日、2日以降も運行を休止すると発表した。13年ぶりの刷新として鳴り物入りでデビューしたが、3駅でブレーキ異常などを起こし、乗客約700人を30分間缶詰め状態にした。車両の“頭脳”にあたる新ソフトの不具合が主な原因という。JR東日本は「修正が終わるまで、当分は運行を見合わせる」としている。
同社によると、新型車両は11月30日午後3時18分、大崎駅を外回りで出発。5分後には、目黒駅で停止位置を55センチ越えて停車した。車両を定位置に停止させる装置のブレーキ調整が適切でなかったためだという。
午後6時47分には、大崎駅で4週目に入る際にホームドアが開かなかった。車両の情報を制御する「列車情報管理装置」(INTEROS)のソフトに不具合があり、誤情報が伝達されたため。停車位置を修正しドアを開けたが、その後、ホームドアが障害物を検知し、出発ランプがつかないトラブルも発生した。
午後10時52分には、大塚駅前で運転士がブレーキ異常に気づき、予備ブレーキによる手動運転に切り替えたが、停止位置の1・5メートル手前で停車。車内放送ができなくなり、運転台のモニターに複数の故障表示が映し出された。INTEROSの不具合が原因。電源をリセットしたところ復旧したが、乗客約700人が30分間、缶詰めに。数分間は車内灯が点灯しなかった。
一連のトラブルで病人やけが人はなかったが、計約1万7千人の足に影響が出た。新型車両は4~11月に1万キロの試運転を行ったが、不十分だった。同社は「生みの苦しみ。しっかりと修正してから運行を再開したい」。鉄道アナリストの川島令三さんは「新型車両導入時にソフトの調整ミスはよくある。いずれ解消するだろう」と話す。
新型車両は外観を一新し、車椅子やベビーカーを置けるフリースペースを全車両に設置。1両に最大36面の液晶画面がある。1編成(11両)で運行を始め、2020年東京五輪までに順次入れ替える方向。』
どう見ても、『車両の情報を制御する「列車情報管理装置」(INTEROS)のソフトに不具合があり、誤情報が伝達されたため』に車内放送が出来なくなったり、車内照明が点灯しなくなったりするのは、基本的なエラーでしょう。
また、ブレーキや出入扉に不具合がある点は、過密ダイヤの東京での運行を考えれば、かなり危険度が高いエラーでしょう。
JR東日本の「生みの苦しみ。しっかりと修正してから運行を再開したい」の発言は、大きなシステムや製品で良く発生する「初期故障」と呼ばれる不具合であり、避けられない故障でもあります。
これは航空機や艦船の運用などの交通通信関係や製造業における生産でもよく見られる現象です。
ただ、不特定多数の乗客を乗せる鉄道車両ですから、乗客の安全を最優先に、「満員電車」の状態などを再現して、もっともっと運行試験やソフトの修正などを行うべきでした。
筆者としては、その点が甘かったのではないかとの印象を受けます。
JR東日本さん、改めて運行試験を徹底するなどで、初期故障をしっかりと修正して下さい!!
下のブログランキングに参加しています。ご支援のクリックをお願い申し上げます。
↓

防衛・軍事 ブログランキングへ
人気ブログランキングへ
有料記事では、あなたが知らないと損をする、報道されない国内外情勢や政治、軍事、外交、経済、技術などの深層や戦略などを、丁寧にお伝えします。
↓
有料記事掲載サイト:以下リンク先→
新生日本情報局 ※(有料記事サイト)1ヶ月1000円で期間中は有料記事が読み放題、見放題で定期購読ができます。
定期購読の方法については、以下リンク先→
※(ヘルプ欄)課金記事を読む 有料の記事を読むには?
本日の有料記事
パリで開催されているCOP21とその関連日程で外交得点を稼ぎまくる安倍首相 その真意は??
パリで開催されているCOP21とその関連日程で外交得点を稼ぎまくる安倍首相ですが、ルクセンブルグを訪問したり、トルコのエルドアン大統領と会談し、ロシアとトルコの間の関係正常化に助力する構えを表したりしています。
その真意は??
記事の続きは、以下リンク先→
新生日本情報局 ※(有料記事サイト)1ヶ月1000円で期間中は有料記事が読み放題、見放題で定期購読ができます。
定期購読の方法については、以下リンク先→
※(ヘルプ欄)課金記事を読む 有料の記事を読むには?
下のブログランキングに参加しています。ご支援のクリックをお願い申し上げます。
↓

防衛・軍事 ブログランキングへ
人気ブログランキングへ