日本の安全保障環境は、ここ数十年で大きく変化しています。
特に、冷戦以降は「急激に脅威が増大」していることは既にご承知の事かと存じますが、一部の反日野党やその支持勢力等は、その点すら認識出来ないようです。
その要因の一つに、「日本地図」を読めない、正しく日本と世界との位置が認識できない人がいることもあろうかと存じます(屈折、いや歪曲した思考の持ち主は除いて)。
4月7日にzakzak by 夕刊フジが「日本の元気」シリーズで「「正しい」日本地図とは 「鳥の眼」視点で海域描き込んだ地図の実現を」の題で次のように現状を憂うる記事を伝えました。
『テレビ番組で、ドローンによる空撮シーンが多用されるようになった。かつて空撮は、ヘリコプターなどを利用するしかなかったが、今は10万円台のドローンでも見事な空撮シーン撮影が可能だ。自分の居場所がどこなのかを「鳥の眼」の視点で知りたいというのは、人の本能だと思う。
その視点、俯瞰イメージが必要にもかかわらず、欠落している「図」がある。日本地図だ。Googleの画像検索で「日本地図」を調べたところ、近隣諸国もきちんと描いてある地図はわずか6%にすぎないことがわかった。
日本は亜寒帯から亜熱帯まで南北に細長い。北方領土から台湾に近い与那国島まで直線距離で約3000キロもある。また、日本の最南端は東京から1700キロ南の沖ノ鳥島。そこまで正確に「日本」を描くとほとんどが海となり、陸地の詳細が描けない。
そこでほとんどの日本地図は、沖縄県など島の部分のみを切り取り、日本海や太平洋など海の部分に貼り付けている。伊豆諸島や沖ノ鳥島などの離島も同様だ。そのため、沖縄県が本土からどれくらい離れているかなど、日本の正しい姿のイメージが損なわれている。私たちは、子供時代から日本の国土の正しい姿を得てこなかったのだ。
十数年前に取材でロシアのウラジオストクを訪ねたが、当時就航していた新潟~ウラジオストク間のフライト時間はわずか1時間半。これほど近い場所に「欧州」と同じ都市があることに驚いた。そのウラジオストクの視点で、地図を上下逆にして日本を見たところ、日本列島はロシアが太平洋へと出ることを妨げているかのような沖合に連なる巨大な堤防だなと思った。旧ソビエト連邦時代にはここに海軍の太平洋艦隊の本部が置かれていたが、「太平洋」という名称が奇異にすら思えた。
その逆さまの日本地図に、日本の領海、接続水域、排他的経済水域、さらに日本が主権的権利を主張できる延長大陸棚まで含めた「日本」を描き加えてみたところ、日本が近隣各国にとってはさらなる大障壁であることが理解できる。日本の国土面積は38万平方キロだが、領海と排他的経済水域、接続水域、延長大陸棚を含めると主権を擁する海の総面積は約465万平方キロになる。日本が擁する海は世界6位の広さなのだ。
こういう鳥の眼で見ると日本が直面する国境問題を大きな視点で考えることができる。富山県が販売している「環日本海・東アジア諸国図」(通称「逆さ地図」・300円)はその鳥の眼の視点の地図だが、主権を擁する海域は描き込んでいない。主権を擁する海をも描き込んだ正しい日本の姿がわかる地図をぜひ実現してほしいのだが……。
■山根一眞(やまね・かずま)ノンフィクション作家、獨協大学特任教授。1947年、東京生まれ。獨協大学ドイツ語学科卒。執筆分野は先端科学技術、環境、巨大災害、情報の仕事術など幅広い。近刊は『理化学研究所 100年目の巨大研究機関』『スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち』。理化学研究所相談役、JAXA客員、福井県文化顧問、3・11大指復興アクション代表、日本文藝家協会会員。』
日本と世界との関係を地図で「観る」ことは、戦略的な思考や地政学では欠かせない視点であり、政治や経済、国防、文化などへの理解も深まります。
例えば、対中国戦略での概念は、単に日本側から観た地図では理解しにくいので、中国側から俯瞰した地図が役立ちます。
対中国戦略での日本などの立ち位置(上下、とも)
出典:グーグルアースを基に書かれたインターネット流布画像
改めて日本の領土領海領空や接続水域・経済水域を理解することが日本の平和と安定に繋がる!!
この厳しい現実を直視しよう!!
日本の領海や接続水域、経済水域やその周辺での警戒監視のイメージ図
出典:平成29年度版防衛白書
日本の防空識別圏と周辺各国との関係図
出典:平成29年度版防衛白書
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特に、冷戦以降は「急激に脅威が増大」していることは既にご承知の事かと存じますが、一部の反日野党やその支持勢力等は、その点すら認識出来ないようです。
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4月7日にzakzak by 夕刊フジが「日本の元気」シリーズで「「正しい」日本地図とは 「鳥の眼」視点で海域描き込んだ地図の実現を」の題で次のように現状を憂うる記事を伝えました。
『テレビ番組で、ドローンによる空撮シーンが多用されるようになった。かつて空撮は、ヘリコプターなどを利用するしかなかったが、今は10万円台のドローンでも見事な空撮シーン撮影が可能だ。自分の居場所がどこなのかを「鳥の眼」の視点で知りたいというのは、人の本能だと思う。
その視点、俯瞰イメージが必要にもかかわらず、欠落している「図」がある。日本地図だ。Googleの画像検索で「日本地図」を調べたところ、近隣諸国もきちんと描いてある地図はわずか6%にすぎないことがわかった。
日本は亜寒帯から亜熱帯まで南北に細長い。北方領土から台湾に近い与那国島まで直線距離で約3000キロもある。また、日本の最南端は東京から1700キロ南の沖ノ鳥島。そこまで正確に「日本」を描くとほとんどが海となり、陸地の詳細が描けない。
そこでほとんどの日本地図は、沖縄県など島の部分のみを切り取り、日本海や太平洋など海の部分に貼り付けている。伊豆諸島や沖ノ鳥島などの離島も同様だ。そのため、沖縄県が本土からどれくらい離れているかなど、日本の正しい姿のイメージが損なわれている。私たちは、子供時代から日本の国土の正しい姿を得てこなかったのだ。
十数年前に取材でロシアのウラジオストクを訪ねたが、当時就航していた新潟~ウラジオストク間のフライト時間はわずか1時間半。これほど近い場所に「欧州」と同じ都市があることに驚いた。そのウラジオストクの視点で、地図を上下逆にして日本を見たところ、日本列島はロシアが太平洋へと出ることを妨げているかのような沖合に連なる巨大な堤防だなと思った。旧ソビエト連邦時代にはここに海軍の太平洋艦隊の本部が置かれていたが、「太平洋」という名称が奇異にすら思えた。
その逆さまの日本地図に、日本の領海、接続水域、排他的経済水域、さらに日本が主権的権利を主張できる延長大陸棚まで含めた「日本」を描き加えてみたところ、日本が近隣各国にとってはさらなる大障壁であることが理解できる。日本の国土面積は38万平方キロだが、領海と排他的経済水域、接続水域、延長大陸棚を含めると主権を擁する海の総面積は約465万平方キロになる。日本が擁する海は世界6位の広さなのだ。
こういう鳥の眼で見ると日本が直面する国境問題を大きな視点で考えることができる。富山県が販売している「環日本海・東アジア諸国図」(通称「逆さ地図」・300円)はその鳥の眼の視点の地図だが、主権を擁する海域は描き込んでいない。主権を擁する海をも描き込んだ正しい日本の姿がわかる地図をぜひ実現してほしいのだが……。
■山根一眞(やまね・かずま)ノンフィクション作家、獨協大学特任教授。1947年、東京生まれ。獨協大学ドイツ語学科卒。執筆分野は先端科学技術、環境、巨大災害、情報の仕事術など幅広い。近刊は『理化学研究所 100年目の巨大研究機関』『スーパー望遠鏡「アルマ」の創造者たち』。理化学研究所相談役、JAXA客員、福井県文化顧問、3・11大指復興アクション代表、日本文藝家協会会員。』
日本と世界との関係を地図で「観る」ことは、戦略的な思考や地政学では欠かせない視点であり、政治や経済、国防、文化などへの理解も深まります。
例えば、対中国戦略での概念は、単に日本側から観た地図では理解しにくいので、中国側から俯瞰した地図が役立ちます。
対中国戦略での日本などの立ち位置(上下、とも)
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