1986年1月28日に発生した、当時米国が運用していたスペースシャトルチャレンジャー号の爆発事故を、打ち上げ当時の異常な低温から延期を警告していた元技術者、ボブ・エベリング氏が21日、米ユタ州で死去しました。
3月24日23時58分にYOMIURI ONLINEが「米シャトル事故を事前に警告、元技術者が死去」の題で次のように伝えました。
『米スペースシャトル「チャレンジャー」の1986年1月の爆発事故で、事前に異常を警告していた元技術者ボブ・エベリング氏が21日、米ユタ州で死去したと、米公共ラジオ(NPR)などが報じた。
89歳だった。
報道によると、米航空宇宙局(NASA)の契約企業の技術者だったエベリング氏は打ち上げ前夜、事故原因になったゴム製部品の破損の可能性を指摘し、飛行延期を求めたが、却下されたという。
「もっと強く主張すべきだった」と悔い、事故から30年たった今年1月には、NPRの番組で「私は敗者だ」などと告白したが、「敗者ではない」などと多数の励ましが届き、エベリング氏は「悩みが和らいだ」と話していたという。娘のレスリーさんは「(死を前にして)父が世界から許されたかのようだった」とコメントしている。』
スペースシャトルチャレンジャー号の爆発事故では、明らかに危険性を無視したNASAや部品製造会社幹部などの態度が後に明らかになっています。
その点を知りながら、エベリング氏は打ち上げ前夜、事故原因になったゴム製部品の破損の可能性を指摘し続けたのですから、彼は正に技術者の良心でした。
残念ながらこの事故でも米国の宇宙開発の悪因や因習、安全性無視の姿勢は治りませんでした。
この7人の宇宙飛行士が犠牲になった事故を教訓にしていたはずのスペースシャトルも、2003年2月1日、アメリカ合衆国の宇宙船スペースシャトル「コロンビア号」が大気圏に再突入する際、テキサス州とルイジアナ州の上空で空中分解し、7名の宇宙飛行士が犠牲になった事故を起こしました。
これは断熱タイルの破損による機体の損傷が原因でした。
そして浮かび上がったのは、NASAなどで蔓延る相変わらずの安全性神話と安全性への疑問すら考えられない担当部門間のセクショナリズム、自分が先端を走っているのだ、という過剰なプライドでした。
何か、NASAで蔓延るこのような考えにより、現在多くの問題が発生していませんか??
日本で明らかになった東洋ゴム工業の耐震性偽装や食品の破棄食品の廃棄業者による違法な横流し、韓国で相次ぐケンチャナヨ精神の手抜き工事や違法製品や部品の納入、米国やロシアで相次ぐ宇宙貨物ロケットの打ち上げ失敗、・・・・。
スペースシャトルの2つの事故が発生した根本的な原因は、慎重さと安全性を高める努力の不足、そして技術者や整備者を含めた組織や集団としての良心の欠如でした。
米国のスペースシャトル事故を事前に警告した技術者が、「敗者ではない」などと多数の励ましを頂いて死去したことは、真の良心は何かを教えてくれます!!
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フランスやベルギーの連続テロで露呈した欧州の対テロや防衛能力の弱さ 日米より弱い理由とは??
昨年から頻発している、フランスやベルギーでの連続テロに代表される欧州やトルコのテロ事件。
これで改めて露呈したものがあります。
それは、欧州の対テロや防衛能力の弱さです!!
今頃になって、3月22日のベルギーの首都ブリュッセルでの連続テロの関係者が逮捕されるなど、遅すぎる無能な対応をしている警察などの治安防衛当局にも、如実に表れています。
欧州の対テロや防衛能力の弱さが。日米より弱い理由とは??
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