僕は一人っ子、母親の愛情を独占してそだった。父を知らないので、
自分の中で作り上げていた父親像はきっと理想像?。父と相談したいのは、
高校進学時と就職時である。
兄弟が欲しいと思ったのは、小学、中学時代で友達にいじめられたときで
あった。いじめられ悔しかった。相手の家まで母親が怒鳴り込んでいった。
その後、相手とは普通の付き合いとなったが、今度は彼の弟と喧嘩した。
かなり激しい喧嘩だったようだ。僕はBCGの注射あとが化膿し中々治らず
苦しんでいた矢先の組んず解れつの喧嘩で、腕から血が流れ大人が見た目に
はかなり激しく映ったのだろう。僕本人は瘡蓋がはがれただけであまり
痛さを感じなかった。それ以後、大した喧嘩もせず過ぎていった。
今思うに一人っ子だったから根性ができ、よかったのか?喧嘩の仕方が
判らなかったのがよかったのか?
父親がいなかったから、自分で決め自分が実行する。何でもがんばれば
出来ると最近まで思っていたのだ。
そうした過信は、これから生きて行くには難しい。
自分だけでは、生きていけない。どうにもならないことがこれからは沢山
沢山起こるだろう、そんなとき兄弟がいたらなあ!と思う。そんな時僕は、
これは運命?宿命?天命?と割り切って従うしかない。
写真:羨ましい家族の孫の兄弟