原作:井上靖、脚本・監督:原田眞人、俳優:左から樹木希林、役所広司、
宮崎あおい(篤姫)、とハギレのいい軽快なテンポで、暗いイメージではなく、
笑いをも誘いながらの場面の展開に、今の社会を前向きにとらえる、人間本来
の愛を呼び覚ます。
僕の場合は、もう母親もない、娘との関係の方に興味が移った。
この映画の娘:宮崎あおいは、性質が父親に似ている。一緒に暮らしていると
2,3日が限界、すぐ口喧嘩になるのだ。女房が我が家と同じようだといった。
父親が母親に尽くす姿をみて育つ娘は、今は我が家から離れて住んでいる。
子供を育てるのは難しい。いや育てるのではない、自分が育てられるのだ。
今自分は、仕事の面でも子供の面倒を観ているのではなく、子供に遊んで
もらっているのかもしれない。
日本が美しい。富士山が見える。井上靖のふるさと伊豆・沼津のロケ地。
何回見ただろう?ワサビ田の風景?日本が好きになる神社、渓谷、せせらぎ
ああ!日本人でよかった。美しい風景が画面の中に多々あり懐かしい。
初めて知る、母の想い。もちろん
50年の時を経てつながる、家族のラブストーリー。