切り絵

浮世絵を切り絵に

広重 本朝名所 拙州布引之滝 

2013年07月12日 | Weblog

拙州布引之滝」  (兵庫県神戸市灘区摩耶山町)

 布引之滝は生田川の上流にあって、水源は摩耶山の北側にあり、およそ六十町でこの滝にかかる。そこからおよそ十五町のわずかな距離で海に注ぐ。雌雄の二つの滝に分かれ、遠くから見ると白布を敷いたように見えるため、この名がある。「あしの屋のいさごの山のみなかみを登りて見れば布引の滝」(『夫木集』ー衣笠内大臣)の一首があるが、『伊勢物語』『平家物語』にも登場し、古来から名高い滝であった。段になって落ち、次第に大きくなってゆく滝の景観がよくとらえられ、そ滝を眺める人物も、小さいながら生き生きとしている。

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