「沼津」
東海道五十三次の内で唯一の月景である。大きな満月が上がり、明るくなった狩野川沿いの道を親子の旅人と金毘羅参りの旅人が、沼津の宿場を目前に歩いている。背中の天狗を拝んだ人々からお賽銭を集め、本人に代わって金毘羅にお参りをする代参の一種である。旅人の宿を前にした安堵感が月明りの中で夜の眠りにつきはじめる林の描き方などから伝わる。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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