「河渡」
河渡(ごうど)は長良川を越す渡し場の宿であるが、京に上る旅人はすでに路銀も少なくなり、この宿は足早に立ち去る人が多かった。此処ではそのような宿場とは関係なく、長良川の鵜飼の有様を描く。鵜匠が鵜を使うのは鎌倉時代から行われたが、徳川時代になり隆盛になった。使う鵜は海鵜で、一人で十二羽まで操作して、魚を捕えた鵜の姿がシルエットで描かれ、手に檜縄を握る鵜匠、船中には鵜籠があって、当時の風俗を窺わせている。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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