「赤坂」
〈夏の月 御油より出でて 赤坂や〉
赤坂宿は西の藤川宿から約9km、東へ行けばわずか約2kmで御油宿に着く。赤坂宿と御油宿間は東海道五十三次で最も宿駅間が短く、夏に月が出でる短さを例えて松尾芭蕉はこの句を詠んだ。東隣の御油宿や吉田宿と共に飯盛女が多く置かれた宿場で、多くの男が足を留めて賑わいを見せた。中庭に大きな蘇鉄、化粧をする女たち、風呂から上がって来た客、慌ただしい人々の様子が描かれている。この絵のモデルとなった旅籠大橋屋は最近まで旅館業を続けていたが、2015年3月 360年に渡る歴史に幕を閉じた。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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