「大磯」
手前に刈り取った耕地、宿場の入口付近でのにわか雨。左奥の沖合いの海は晴れ。晴雨の対象がおもしろい。大磯街道に沿って宿が連なり、寒さと雨を避けながらようやくたどり着く安堵感。右手には丸みをもつ高麗の山裾が描かれている。曽我十郎の愛人虎御前のこもった高麗山の伝説から、十郎の死を悲しんで流したであろう涙を「虎ヶ雨」と例えた。
春日井市在住、1935年私的な挿絵等に全て自由にご使用ください。
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