熊本県川柳研究協議会(熊本川柳研)

県内の川柳団体・個人会員が加入しています

前句附の試み

2020-12-12 00:06:11 | 句会・大会

本川柳研究協議会では毎月1回10日締切の〈十日メール川柳句会〉を行っています。今のところ、県内在住でE-メールができる環境にある方を対象としています。第4回目の12月は前句附(まえくづけ)を試みました。

江戸中期に盛んだった前句附は下記のように一対で成り立っていました。本来は合わせて鑑賞するべきものが、一句だけを鑑賞することが多くなり附句が独立しました。そして今の川柳になりました。
例  古川柳から
前句(まえく) きりたくもあり切りたくもなし (七七) 
附句(つけく) ぬす人をとらへてみれば我子なり(五七五)

参加者みな初めての試みですので、まずは実作を旨としました。いつもは未発表の句会ですが今回は了解を得た上でのブログ発表となりました。今回は選をしないで全投句を公開します。

前句ずるい奴ずるい奴」(本来前句は七七)

附句

1   大根が大きな顔でいるおでん 孤遊
2   グッとくる言葉をくれたろくでなし  静生
3   平凡な昨日を今日にコピペする 和巳
4   イケメンで優しくそして褒め上手  せつ子
5   「サンタさんへ」手紙はママに見せてから 楊子
6   宵越しの金は持たぬと言う夫 呱呱
7   根回しが行き届いてる水面下 ちえこ
8   ウイルスを悪人にして首を切る 千寿
9   竜安寺応えぬ石に稼がせる 孤遊
10   答弁は差し控えますと締めくくり せつ子
11   ごめんなさいマスクの下はアッカンベー 静生
12   動かないワザでとうとう社長秘書 楊子
13   育休をしっかり取ってゴルフ場 かずみち
14   人生をぼ~っと生きて忙しい 和巳
15   欠席し議員報酬貰ってる みずえ
16   昼食代浮かす上司誉めている ちえこ
17   まじで逆切れ 怒ってるのは私 呱呱
18   難題に玉虫色の受け答え かずみち
19   適当に相槌打って逃げている 千寿
20   交付金おれの名義で妻仕分け みずえ