熊本県川柳研究協議会(熊本川柳研)

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第45回 全日本川柳2022年 富山大会 誌上大会へ移行

2022-05-09 08:38:01 | 句会・大会

来たる6/12に予定されていた富山大会は誌上大会に移行しました。

2022年7月15日(金)当日消印有効締切です。

 

上記とは別件ですが『令和柳多留』第3集 通巻24号が発行されました。

令和四年四月一日発行     発行所 一般社団法人 全日本川柳協会

熊本県からは42人が投句しています。各選者による選は秀句3句、佳句10句、入選200句が掲載されています。ほかに全投句者自選句1句と日川協加盟柳社推薦句各3句が掲載されています。

「データ」三上博史 選

佳句 データから地球の青が褪せていく  北村あじさい

以下は入選句の一部。題と選者は略させていただきます。

上弦のジャンボオムレツ空に盛る  山本あかね

イエローカード財布の中に持ち歩く 中田ひろし

偏差値ではわかりません子の未来  吉岡静生

データから喜怒哀楽が見えますか  上田美知子

国境の地図は持たない渡り鳥  寺中良好

冷徹なデータ涙を切り捨てる  前田秋代

気象データから初鳴きが消えている  徳丸浩二

データ改ざん大本営の甦り  太田玉流川

取り巻きが去って自分が見えてくる  矢村なお美

カタツムリ賞罰なんか気にしない  緒方正堂

クレヨン画に二本の角が生えたママ  村上哲子

青筋がくっきりここは一歩退く  古閑萬風

国連が口も出せずに旗を巻く  村上和巳

その先に掛ける夫の絶頂期  平田朝子

そろそろ来るかなポツンと一軒家  中原たかお

裏切った期待は屋根に干しておく  いわさき楊子

期待してください今日からのわたし  阪本ちえこ


会員エッセイ

2022-05-09 00:00:01 | 会員エッセイ

   💱 国の家計簿や~い

ひと昔前の国会では、予算案が年度内に成立することはまれでした。

紛糾の挙句に、当面の国政運営のため暫定予算を組んで凌ぐのが常態でした。国会から地方議会まで、議員の主要な任務は予算審議でのパフォーマンスであることは今も同じです。そして、決算委員会の存在感の薄さもまた今も同じです。 ニュースにも殆ど取上げられず、紛糾する予算とシャンシャン決算の落差が際立っていますね。この現象は我が家の家計簿と真逆だと気づかされました。わが家では、予算なるものはいい加減、というより無いのです。支出した項目と金額だけの簡単極まる記録を前に、妻の溜息というセレモニーで検討が開始され、時により旦那を参考人として招致し、容赦なく記憶を手繰る検証が行われます。

この簡単な支出の数字の記録は、もう数十年にわたり続けられ残されていて、何かのおりには貴重な参考資料として活用されます。古い過去の支出記録は、日記以上にまざまざと当時の失敗までも想起させるのです。

さて、国の予算審議の方も諸問題への対応を名目に、シャンシャン方式が常態化しなければいいのですが・・。

車の保安検査と同じく、施策の操縦の事後検証って大事ですよね。

統計の裏付けあってエビデンス・・・しろ猫

  byしろ猫